最新記事

自殺

自殺幇助マシンがスイスで認可、2022年にも実用化?

'Sarco' Assisted Suicide Pod Could Be Available in 2022 After Passing Review in Switzerland

2021年12月8日(水)16時22分
ジョン・ジャクソン

カプセル内のボタンを押すと、酸素濃度をコントロールするプロセスが始まる。内部に窒素ガスを充満させることにより、酸素濃度は、通常の大気濃度である21パーセントから、1パーセントまで急速に低下する。ニチキによれば、所要時間は30秒ほど。

「低酸素症と低炭酸症、つまり酸素と二酸化炭素の欠乏により死に至る。パニックも、窒息するような苦しさもない」と、ニチキはスイス・インフォに話している。「酸素が1%以下の環境では、意識を失って約5〜10分後に死が訪れる」という。

サルコのもうひとつの利点は、持ち運びができるため、自分の望みどおりに死に場所を決められることだという。「このマシンなら、どこでも望みの死に場所へと運ぶことができる」とニチキは話す。「のどかな自然の中でもいいし、自殺幇助団体の施設内でもいい」

カプセルは生分解性の木材ベースの材料でつくられているため、利用者が死亡したあとはそのまま棺として使用できる。

エグジット・インターナショナルは、2022年にもサルコを利用できるようになると期待している。同社はこれまでに3台の試作品を製作しているが、このカプセルの価格はまだ公表していない。利用者がカプセル外にいる人と話せるカメラなどの追加機能も付きそうだ。
(翻訳:ガリレオ)

ニューズウィーク日本版 トランプの帝国
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年2月10号(2月3日発売)は「トランプの帝国」特集。南北アメリカの完全支配を狙う新戦略は中国の覇権を許し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米政権が停止の風力発電事業5件全て再開へ、地裁が最

ビジネス

英中銀、消費者決済巡り意見募集へ クレカ代替手段模

ワールド

UAE大統領が訪日延期、現地情勢の推移踏まえ=官房

ビジネス

日銀、1月31日までに保有ETFの売却を開始 53
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 3
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 4
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 5
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 6
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 7
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 8
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 9
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタ…
  • 10
    共和党の牙城が崩れた? テキサス州で民主党が数十…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中