最新記事

動物

セブンイレブンに「来店」したクマ、感染症対策も欠かさず?

2021年11月19日(金)17時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
クマとセブンイレブン

@fmunna83pk/TikTok

<入り口ドアを開けた珍客は、アルコール消毒液をプッシュして...>

米カリフォルニア州タホ湖畔のセブンイレブンにクマが「来店」した。

TikTokユーザーのファヌ(@fmunna83pk)が投稿した動画は、公開後わずか1日の間に500万回以上再生された。

映像は「ピンポーン」というコンビニの入店音から始まる。突然の珍客に女性店員は「止まれ」「出て行け」と叫ぶしかない。入り口ドアを開けたクマは、近くにあったアルコール消毒スタンドに鼻先で触れる。噴射された消毒液は惜しくも顔や手には当たらなかったが、この行動にコメント欄は「新型コロナウイルス感染症対策に従っている」など大喜利状態に。

タホ湖の近くにあるスコーバレー・スキーリゾートは、クマに遭遇したときに手を叩く、笛を吹く、(たとえ音痴だったとしても)歌うなどして音を立てることを推奨している。

「クマに背を向けたり、目を合わせてはいけない。走って逃げるのは、もってのほか。大きな声で落ち着いて話し、クマに自分の存在を認識させ、移動する時間を与える。万が一、クマが近づいてきたときは手を広げたり、大きな声を出すことで自分を大きく見せることが重要だ」

「常習犯」ではない?

米国農務省は、ゴミ箱を含め、クマに見つかる場所に食べ物を置かないことを推奨している。「人間の住む場所には食料がある」と連想されるのを防ぐためだ。

多くのユーザーが指摘するように、このクマの耳には黄色いタグを付いており、常習犯ではないかと疑われている。場所によっては、問題を起こしたクマの耳にレンジャーがタグを付けて記録していることがある。しかし、このクマの場合はそうではないかもしれない。

タホ湖地区では、カリフォルニア州魚類野生生物局がカリフォルニア州立公園や米国森林局と協力してクマを捕獲し、DNAをデータベースに登録している。タグを付けて自然に戻す際には、大人数で手を叩いたり、ラッパを鳴らすことで人間に対する恐怖心を覚えさせ、人里に近づかないようにする。

今回コンビニエンスストアにやってきたクマはその後、冷凍庫を物色しようと試みるも最終的には諦めたようだ。

この事件について、セブンイレブンの公式アカウントもコメントしている。

「彼はブルー・ラズ"ベア"リー・スラーピーが飲みたかったのだ」

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

赤沢経産相、米商務長官らと対米投資巡りオンライン協

ビジネス

仏議会、来年1月までのつなぎ予算案可決 緊縮策と増

ワールド

米、中国製半導体に関税導入へ 適用27年6月に先送

ワールド

リビア軍参謀総長、トルコの墜落事故で死亡
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これまでで最も希望が持てる」
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 8
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 9
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 10
    楽しい自撮り動画から一転...女性が「凶暴な大型動物…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中