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自動車ノルウェーでガソリン車とディーゼル車の新車販売台数が来春ゼロへ
ノルウェーでは2022年4月にガソリン車とディーゼル車の新車販売台数がゼロになりそう...... REUTERS/Terje Solsvik/
<ノルウェーでは、近年、ガソリン車とディーゼル車の新車販売台数が減少し続けており、この傾向が続けば、2022年4月にガソリン車とディーゼル車の新車販売台数がゼロになる......>
ノルウェー政府は、2025年までにガソリン車とディーゼル車の国内販売の終了を目標に掲げている。ノルウェーでは、近年、ガソリン車とディーゼル車の新車販売台数が減少し続けてきた。
この傾向が続けば、2022年4月にガソリン車とディーゼル車の新車販売台数がゼロになり、この目標が前倒しで達成されるとの見通しが示されている。
「この20年でガソリン車とディーゼル車がほぼなくなるだろう」
ノルウェー自動車連盟(NAF)の機関誌「モーター」は、2021年9月17日、ノルウェー道路交通情報評議会(OFV)の2017年1月から2021年8月までの新車販売統計の分析結果を発表した。
これによると、2017年1〜8月では新車販売台数のうちガソリン車とディーゼル車の割合が25%超であったが、2021年1〜8月にはガソリン車が4.93%、ディーゼル車が4.73%にそれぞれ減少した。2021年7月にはガソリン車とディーゼル車を合わせた新車登録台数が初めて1000台を下回っている。
ノルウェー自動車連盟のトール・エギル・ブラッドランド氏は「2017年以降の傾向が続けば、2022年前半にはガソリン車とディーゼル車の販売は終わる」とし、「この20年でノルウェーの道路にはガソリン車とディーゼル車がほぼなくなるだろう」と予測している。
2021年1〜8月に登録された新車の上位25ブランドのうち19ブランドが電気自動車(EV)であった。2017年時点では上位25ブランドのうち電気自動車は6ブランドにとどまっていたことから、この4年で電気自動車の普及がすすんでいることがうかがえる。
9月の新車登録は、EVは77.5%、ハイブリッド車は13.9%
ノルウェー道路交通情報評議会の新車販売統計では、ハイブリッド車はガソリン車に含まれておらず、広義の「電気自動車」に分類されている。2021年1〜8月に登録された新車のランキングでは、トップの「テスラモデル3」に次ぎ、トヨタ自動車のハイブリッド車「RAV4」が2位であった。ただし、新車販売台数に占めるハイブリッド車の割合は比較的小さい。
2021年9月の新車登録台数1万992台のうちバッテリー式電気自動車(BEV)の割合が77.5%にのぼる一方、ハイブリッド車は13.9%にとどまっている。
ノルウェー政府は、自動車登録税や付加価値税(VAT:日本の消費税に相当)の免除など、電気自動車購入者に向けた優遇措置により、国内での電気自動車の普及を後押ししてきた。ブラッドランド氏は、これらの優遇措置に加え、「大手自動車メーカーを中心とする電気自動車のラインアップの拡充やバッテリー価格の低下、欧州連合(EU)の環境政策が、電気自動車のさらなる普及に向けた誘因となるだろう」との見解を示している。
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