最新記事

ベラルーシのツィマノウスカヤ選手、亡命先のポーランドに到着

2021年8月5日(木)10時41分
ベラルーシの五輪代表クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手

意思に反する帰国指示を拒否し、亡命を求めていたベラルーシの五輪代表、クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)が4日、オーストリアのウィーンに無事到着した。写真は握手するツィマノウスカヤ選手とオーストリアのブルンナー環境副大臣。サードパーティー提供(2021年 ロイター)

意思に反する帰国指示を拒否し、亡命を求めていたベラルーシの五輪代表、クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)が4日、亡命先のポーランドの空港に到着した。

ポーランドのマルチン・プシダチ外務次官はロイターに対し「彼女には休息が必要。疲れてはいるが、ポーランドに来られたことを喜んでいる。これから国内の安全な場所に滞在する」と語った。

ワルシャワを拠点とするベラルーシの野党政治家パベル・ラトゥシュコ氏は、ツィマノウスカヤ氏との写真をツイート。「体制の苦悩が早く終わり、クリスツィナが新しいベラルーシに戻って新たなスポーツの頂点を制覇することを願っている!」と投稿した。

ツィマノウスカヤ選手は成田空港から人道的査証(ビザ)を発給したポーランドのワルシャワ行きの便に乗る予定だったが、身の安全を巡る懸念から外交官がフライトを変更し、ウィーン行きのオーストリア航空の便に搭乗。その後ウィーンで飛行機を乗り換え、ポーランドのワルシャワに向かっていた。

オーストリアのブルンナー環境副大臣は、ツィマノウスカヤ選手が搭乗した便がウィーンに到着した後、記者団に対し「ツィマノウスカヤ選手は無事だ。この状況下でうまくやっている。これから自身に何が起こるのかについて心配し、興奮し、神経が高ぶっている」と述べた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・なぜ五輪選手が亡命を余儀なくされるのか ベラルーシ政治情勢まとめ
・東京五輪、中国人バド選手が韓国ペアとの試合中に「罵倒」連発で騒動に
・「無駄に性的」罰金覚悟でビキニ拒否のノルウェー女子ビーチハンド代表


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社

ワールド

インド・カシミール地方の警察署で爆発、9人死亡・2

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 2
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 3
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...その正体は身近な「あの生き物」
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 7
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 8
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    「腫れ上がっている」「静脈が浮き...」 プーチンの…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中