最新記事

クーデターから半年のミャンマー、国軍トップが暫定首相に 23年までに総選挙実施

2021年8月2日(月)11時07分
ミャンマーの暫定首相となった国軍トップのミン・アウン・フライン総司令官

ミャンマーの国営メディアは8月1日、新たに発足した暫定政府の首相に国軍トップのミン・アウン・フライン総司令官(写真)が就くと報じた。6月、モスクワで代表撮影(2021年 ロイター/ Alexander Zemlianichenko)

ミャンマーの国営メディアは1日、新たに発足した暫定政府の首相に国軍トップのミン・アウン・フライン総司令官が就くと報じた。

ミン・アウン・フライン氏は1日に演説し、2023年までに総選挙を実施する方針を再度表明した。また、東南アジア諸国連合(ASEAN)の特使を受け入れる用意があると述べた。

同氏の演説と暫定首相就任発表は、2月のクーデターで軍が政権を掌握してからちょうど半年後となる日に行われた。今回の暫定政府は、クーデター直後に発足した国家統治評議会に代わるものとなる。

国営テレビは「国の義務を迅速かつスムーズに、そして効果的に遂行するため、国家統治評議会は暫定政府として再構成された」と伝えた。

ミン・アウン・フライン氏は演説で「2023年8月までに非常事態宣言下の規定を達成する」と述べ、民主主義を復活させると再度表明した。

クーデター後、軍事政権幹部は2年以内に総選挙を行う方針を示していたが、演説でミン・アウン・フライン氏が23年8月に言及したことで、国内メディアの一部は選挙が半年延期されたと解釈した。

ミン・アウン・フライン氏はまた、ASEANの特使と協力していく姿勢を示した。

ASEANは2日に外相会合を開く予定で、ミャンマーの混乱収拾に向けた特使の選定を目指すという。

国軍は、20年11月に実施した総選挙について、アウン・サン・スー・チー氏が率いる与党が不正を行い勝利したとし、憲法に基づき政権を掌握したと主張している。国の選挙管理委員会は不正疑惑を否定している。

クーデター後、スー・チー氏は複数の罪で訴追された。2日にはトランシーバーの不正所持と新型コロナ規制違反の裁判が再開される。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ミャンマー国軍が「利益に反する」クーデターを起こした本当の理由
・ミャンマー軍政を揺るがすミルクティー同盟──反独裁で連帯するアジアの若者たち


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ポルトガル議会、子どものSNS利用制限案を第1読会

ワールド

米軍がシリア南部基地から撤退完了、暫定政府軍に引き

ビジネス

コインベース、第4四半期は予想外の赤字 デジタル資

ビジネス

米FRBの短期債購入、4月中旬まで高水準で推移=N
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 3
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の定説に挑む、3人の日本人科学者と外科医
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 6
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 7
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 8
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    エプスタイン疑惑の深層に横たわる2つの問題
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中