幼児期の英語教育に効果あり コツは歌と遊びと親子で楽しむこと
Learning the Fun Way
■絵本で言葉のやりとりを
英語の絵本を読み聞かせるときは、英語や時には日本語も交えながら言葉を交わすといい。挿絵を指さしながら「What's this?」「How many?」「どれが好き?」と質問してみたり(質問や答えは日本語でもいい)、登場人物に「Hello!」と呼び掛けたり。何度も出てくる決めぜりふがあれば、一緒に繰り返すのも楽しい。
言葉のやりとりや反復ができるようになる2歳くらいからがおすすめだ。親が英語を読むのが苦手なら、朗読CD付きの絵本に頼り、合いの手を入れる役に回ってもいいかもしれない。
■英語ビデオは使い方次第
登場人物が英語で問い掛けをしてくるような英語番組なら、子供も参加できる。ただし、テレビの前に子供を放置するのは禁物だ。親も一緒になって歌を歌うなどの働き掛けが重要になる。
■海外旅行も効果的
1~2週間、親子でプチ留学をするのも悪くない。子供を現地のデイケアセンターに通わせれば「子供同士、嫌でも遊ばなければならない」状況が言葉の習得を促す。普通の家族旅行も効果はありそうだ。外国で話が通じる喜びを体験すれば、もっと学びたいという意欲につながる。
■英会話スクールは先生重視
英語教室へ通うなら、経験が豊かで子供の扱い方の上手な(そしてできれば日本語や日本人を理解している)ネイティブの教師を探すのがいい。教師との相性も鍵になるため、何度も体験学習に参加して選ぶべきだ。
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留意すべき点もいくつかある。まず、親子の日本語コミュニケーションを大切にすること。佐藤の研究によれば、4歳くらいまでは、日本語の発話量や語彙力が高い子供ほど英語を聞いて反復する能力も高いという。
高望みをしないことも重要だ。ネイティブみたいに英語を話すわが子の姿を期待するのは時期尚早。また、子供が一度覚えた英語を忘れても焦ってはならない。一度記憶に刻んでおけば、年月がたって英語を学習したときにその感覚がよみがえる。
親子で楽しむ幼児期の英語は、大きくなってもっと高度な英語を学ぶ時のための、基礎になってくれるだろう。