最新記事

動物

全米第4の大都市ヒューストンが「野生の王国」に?

Houston Highways Turning Into Wild Kingdom With Tiger, Alligators, Cows

2021年5月11日(火)18時58分
スコット・マクドナルド
トラ

住宅地に突然トラが表れた Freder-iStock

全米第4の都市、テキサス州ヒューストンを走るドライバーはこのところ驚くことばかりだ。昨年頃から、ウシ、トラ、ワニ、サル、ウマなどさまざまな動物が高速道路や街中に出没し、まるで「野生の王国」だ。

5月6日には、州道99号線を走っていた自動車が、体長3メートル、体重約136キロのワニに衝突、そのまま1.6キロ引きずる事故が発生した。

その3日後には、トラが州道6号線とメモリアル・ドライブに近い住宅地をうろついていると通報が入った。先月は、一頭のウシが高速道路に迷い込み、渋滞した車を尻目にうろつき回る事件もあった。同じ日にはまたワニが表れ、巨大なフレッドハートマン橋を渡っているところを数人がかりで捕まえる捕物があった。


なかでもハイライトはやはりトラ。メモリアル地区の住民から、トラが芝生の上を歩いていると通報が入ったのは5月9日。車で通りかかった人が撮影した動画を見ると、一人の男性が、首輪をつけたトラと飼い主らしき男性に銃を向けている。銃を持つ男性は郡保安官代理で、非番のときにこの猛獣と遭遇したようだ。

警察無線などを傍受するブロードキャスティファイには、通報を受けて慌てたヒューストン警察指令員の報告が録音されていた。「トラについての通報です。郡保安官代理だという通報者と電話がつながっています。彼が飼い主を取り押さえていますが、飼い主は逃げようとしているようです」

問題は、なぜヒューストンが野生の王国になりつつあるのかだが、それについての説明はまだ見つかっていない。

(翻訳:ガリレオ)

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

韓国国民年金、新たなドル調達手段を検討 ドル建て債

ワールド

アサド政権崩壊1年、行方不明者の調査進まず 家族の

ビジネス

豪中銀が金利据え置き、利上げリスクに言及 緩和サイ

ワールド

最近の長期金利、「やや速いスピード」で上昇=植田日
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 10
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中