全米第4の都市、テキサス州ヒューストンを走るドライバーはこのところ驚くことばかりだ。昨年頃から、ウシ、トラ、ワニ、サル、ウマなどさまざまな動物が高速道路や街中に出没し、まるで「野生の王国」だ。

5月6日には、州道99号線を走っていた自動車が、体長3メートル、体重約136キロのワニに衝突、そのまま1.6キロ引きずる事故が発生した。

その3日後には、トラが州道6号線とメモリアル・ドライブに近い住宅地をうろついていると通報が入った。先月は、一頭のウシが高速道路に迷い込み、渋滞した車を尻目にうろつき回る事件もあった。同じ日にはまたワニが表れ、巨大なフレッドハートマン橋を渡っているところを数人がかりで捕まえる捕物があった。

なかでもハイライトはやはりトラ。メモリアル地区の住民から、トラが芝生の上を歩いていると通報が入ったのは5月9日。車で通りかかった人が撮影した動画を見ると、一人の男性が、首輪をつけたトラと飼い主らしき男性に銃を向けている。銃を持つ男性は郡保安官代理で、非番のときにこの猛獣と遭遇したようだ。

警察無線などを傍受するブロードキャスティファイには、通報を受けて慌てたヒューストン警察指令員の報告が録音されていた。「トラについての通報です。郡保安官代理だという通報者と電話がつながっています。彼が飼い主を取り押さえていますが、飼い主は逃げようとしているようです」

問題は、なぜヒューストンが野生の王国になりつつあるのかだが、それについての説明はまだ見つかっていない。

(翻訳:ガリレオ)

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