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日本社会

児童虐待の半数以上は、両親の喧嘩を見せられるなどの「心理的虐待」

2020年3月25日(水)16時45分
舞田敏彦(教育社会学者)

最近の統計では、心理的虐待のうち「暴力の目撃によるもの」が分けて集計されている。2018年度の虐待相談件数をみると、「暴力の目撃によるもの」は5万2423件で、全相談件数の32.8%(3分の1)にあたる。図解すると<図2>のようになる。

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虐待と言うと、殴る・蹴るといった身体への暴力が想起されるが、最も多いのは、両親の喧嘩を目の当たりにして心理的外傷を与えられることだ。今では、このタイプが児童虐待全体の3分の1を占めている。

新型コロナの影響で自宅待機やテレワークが増えているが、家事をしない夫が家にいることによる妻のストレスも大きいのではないか。日本の夫の家事分担率は2割弱しかない(総務省『社会生活基本調査』2016年)。家庭における夫婦間の葛藤の要因は多い。これを機会に、家庭生活の在り方も見直されるべきだ。

子ども、特に年少の子どもにとっては家庭生活の比重が特に高い。家庭は外部から遮断された空間で、両親と子どもが密に接して暮らしている。子どもの前での振る舞いには、十分に注意しなければならない。

<資料:厚労省『福祉行政報告例』

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