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温暖化対策EU「欧州気候法案」を発表 2050年までに温室ガス排出実質ゼロに
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欧州連合(EU)の欧州委員会は温室効果ガスの域内での排出量を2050年までに実質ゼロとするEUの目標に法的な拘束力を持たせる「欧州気候法案」を発表した。写真は同日の会合に出席したフォンデアライエン欧州委員長(中央)とスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(右)(2020年 ロイター/Johanna Geron)
欧州連合(EU)の欧州委員会は4日、温室効果ガスの域内での排出量を2050年までに実質ゼロとするEUの目標に法的な拘束力を持たせる「欧州気候法案」を発表した。欧州議会と加盟国の承認で成立する。
2050年の排出量実質ゼロはEU全体としての目標。このため、加盟国の一部が前倒しで達成した場合、残りの一部の国は達成を目標時期よりも遅らせても構わない可能性が生じる。
法案によると、EUの2030年の削減目標については欧州委が今年9月までに見直す。欧州委は30年目標を現行の1990年比40%減から50-55%減に引き上げたい考え。30年以降は50年目標に向けて、欧州委が5年ごとに目標を引き上げるとしている。
ドイツを除くフランスやイタリア、オランダなど12カ国は欧州委に対し、新たな30年目標設定を6月に行うよう求めている。
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