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新型コロナウイルスドアノブだけじゃなく紙幣も危ない? 中国中銀が感染防止に回収・消毒
China Says It’s Now Quarantining Old Cash to Combat Spread of Coronavirus
マスクをして人民元の紙幣を扱う銀行員(1月30日、江蘇省南通市) China Daily/REUTERS
<ウイルスに汚染されたかもしれない膨大な数の紙幣を殺菌し、14日間密閉するという大プロジェクト>
中国の中央銀行である中国人民銀行は2月15日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、市中から回収した現金の消毒を始めたと発表した。
紙幣など物の表面に付着した新型コロナウイルスが、長時間生存できるのかどうかは明らかになっていない。今回の措置は、感染経路の可能性の1つを断つことが目的だ。
中国人民銀行によれば、古い紙幣の省をまたいだ移送を中止し、政府の倉庫で一定期間保管するなど複数の方法を用いて紙幣の安全性を高めるという。並行して新しい紙幣や硬貨を発行するという。
中国人民銀行の副総裁は15日の記者会見で、6000億元分の新しい硬貨や紙幣を発行していくと述べた。ウイルスの発生源の湖北省にはこのうち、40億元分の新紙幣が割り当てられるという。「主なウイルス流行地域から回収された現金は紫外線や熱で殺菌され、再び市中に出回るまでに少なくとも14日間は密閉される」と副総裁は述べた。
また当局は一般企業などに対し、病院や生鮮市場など感染の危険性の高い場所で使われた現金を他の現金と混ぜないよう命令を出したという。香港紙サウスチャイナ・モーニングポストは、中国人民銀行の広州の支部はさらに一歩進んで感染の危険性の高い場所で使われたすべての紙幣を処分したと伝えている。
中国政府は17日、国内での新型コロナウイルスの感染者が新たに2048人確認されて7万548人となり、死者は105人増えて1770人になったと発表した。死亡例の大半は中国国内、特に湖北省に集中している。
(翻訳:村井裕美)
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