NASA長官の「冥王星は惑星」発言、クイーンのブライアン・メイも全面支持
メイ氏「同意する人、意見聞かせて」、ファンに呼びかけ
ブライデンスタイン長官の発言を受け、ブライアン・メイ氏も冥王星の惑星入りを支持する考えをインスタグラムに投稿した。宇宙に関する米国のニュースメディアspace.comに掲載された、「NASA長官、"それでも冥王星は惑星に値する"と発言」という見出しが付いた記事のスクリーンショットを自身のインスタグラム・アカウントに投稿したメイ氏は、「私に権限などないけれど」と前置きしつつ、「まったくもって同意する」と書いた。
メイ氏は投稿の中で、冥王星は自分が生まれる前から惑星とされていたし、太陽の周りを回る球体が惑星と呼ばれていた、と指摘。「なので、私にとって冥王星は古典的な惑星。議論は不要」だと書いた。また、「冥王星は太陽系の外縁に位置する9番目の惑星でもありカイパーベルト天体でもある」と決めるのは簡単なはずだとして、9番目の惑星とすることに賛成なら意見を聞かせてほしいとファンに呼びかけた。その結果を、アラン・スターン氏に見せる、というのだ。
スターン氏は、冥王星やカイパーベルト天体の探査を行うニュー・ホライズンズをNASAが2006年に打ち上げた際、主任研究員を務めていた。前出のcuriosity.comの記事によると、冥王星を惑星と呼ぶ考えを長年支持している人物だ。
とはいえ、IAUの報道担当ラーシュ・リンドバーグ・クリステンセン氏はCNETに対し、「冥王星の分類を再考するという決議案は提出されていない」として、惑星に戻される具体的な動きはないことを明らかにした。同氏はまた、「とは言え、このような話題を議論するのは良いことだし健全だ」とも話したという。