最新記事

教会

ノートルダム火災で浮かび上がった、フランスで1日2件起こっている教会破壊(放火され人糞をまかれ破壊され......)

Notre-Dame Cathedral Fire Not Arson But 875 French Churches Vandalized In 2018

2019年4月17日(水)19時20分
ドーン・ゲスク

火災で破壊されたノートルダム大寺院の内部(4月17日) Benoit Tessier-REUTERS

<ノートルダム大聖堂の「事故」が、フランスを悩ます教会に対する冒とく行為に改めて光を当てた>

ノートルダム大聖堂の大火災の原因は、まだ捜査中だが、放火ではなく事故の可能性が高そうだ。

パリ検察庁のレミー・アイツ検察官は4月16日、「事故の可能性が高いとみている」と、報道陣に語った。

だが、世界的に有名なノートルダム大寺院の火災は、フランスの教会で破壊行為が相次いでいることに光を当てた。フランスにある4万2258の教会のうち875が破壊された。2018年の1年だけで、だ。大事には至らなかったが、昨年3月には、パリで映画『ダ・ヴィンチ・コード』の舞台にもなったサン=シュルピス教会が放火された例もある。

サン=シュルピス教会に火が点けられたのと同じ週には、他に11の教会が破壊行為に遭っている。内務省によれば、キリスト教に対する攻撃は2018年だけで1063件に上った。

南仏ニームのノートルダム・デ・エンファン教会では、人間の排泄物が壁に塗られていた。パリのサンドニ大聖堂ではオルガンが破壊された。

その他、129の教会が盗難に遭い、59の墓地が荒らされた。

「1日に2件のペースで、フランスの教会は冒涜されている」と、与党・共和党議員のバレリー・ボワイエは言う。

フランスの国会議員からは、反キリスト教的行為をもっとよく捜査するべきだとう声が上がっているが、教会が事を荒立てたくないとそれを抑えてきた。

20190423cover-200.jpg

※4月23日号(4月16日発売)は「世界を変えるブロックチェーン起業」特集。難民用デジタルID、分散型送電網、物流管理、医療情報シェア......「分散型台帳」というテクノロジーを使い、世界を救おうとする各国の社会起業家たち。本誌が世界の専門家と選んだ「ブロックチェーン大賞」(Blockchain Impact Awards 2019)受賞の新興企業7社も誌面で紹介する。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ソフトバンクG、米オハイオ州にAIデータセンター建

ワールド

米ウクライナ、ロシア欠席の2日間にわたる和平協議終

ワールド

イスラエル、レバノン南部の橋攻撃 国境付近の家屋破

ワールド

米財務長官、対イラン戦資金「十分」 増税否定 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記者に、イスラエル機がミサイル発射(レバノン)
  • 3
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 ──「成功」が招く自国防衛の弱体化
  • 4
    スウェーデン次期女王ヴィクトリア皇太子、陸軍訓練…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 7
    人気セレブの「問題ビデオ」拡散を受け、出演する米…
  • 8
    「筋力の正体」は筋肉ではない...ストロングマンが語…
  • 9
    トランプ政権の「大本営」、イラン戦争を批判的に報…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中