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フロリダ州知事選で「国民皆保険」を訴える左派の黒人が勝利、中間選挙でトランプ派の候補と激突

Progressive Values Give Voters Something to ‘Vote For’

2018年8月30日(木)17時00分
ニコル・グッドカインド

ギラムは数週間前の世論調査では支持率で4位だったダークホースで、フロリダ州知事選の民主党候補に黒人が選出されたのは初めて。今回の中間選挙では他にも、南部ジョージア州のステイシー・エイブラムズ、東部メリーランド州のベン・ジーラウスと、州知事選の民主党予備選で黒人候補が続々と勝利している。

トランプの嫌みツイート

サンダースはギラムの勝利について、「ただ選挙に勝つために頑張っただけでなく、フロリダ州とわれわれの国がどこに向かうべきか、はっきりとビジョンを示した」ことが有権者に評価されたと、声明を出した。

一方、トランプは8月29日朝こうツイートした。「デサンティスは共和党予備選で楽勝だったばかりか、11月の本選に願ったりかなったりの対抗馬を得た......タラハシーを犯罪の巣窟にした社会主義者のダメ市長だ。フロリダ州にそんなものは必要ない!」

テレビ出演したギラムは、フロリダ州の有権者はトランプの言うことなど相手にしない、問題は政策の良し悪しだ、と応酬した。「トランプがいかに大統領にふさわしくないかを語ったところで、州民の生活向上には少しも役立たない」

かたやデサンティスは、わが子におもちゃのブロックで国境の「壁づくり」を教える動画を選挙CMに使っているほどのトランプ派。トランプの功績として最高裁の判事に保守派を指名したこと、イラン核合意から離脱したことなどを挙げてたたえた。「わずか1年半で大きな成果だ。この調子で続くよう盛り立てていこう」


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