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北朝鮮、中朝共同戦線で戦う──「紅い団結」が必要なのは誰か?

2018年4月12日(木)12時00分
遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)

北京行きの特別列車に乗っている金正恩と宋濤(右列、手前から2番目)KRT/via REUTERS TV

朝鮮新報が「中国と共同戦線を構築して米朝対談に臨む」という論評を発表。アメリカに局勢の変化を知らしめるためとのこと。中共中央対外聯絡部の宋濤部長の動きと習近平思想との関連において、中朝関係を読み解く。

北朝鮮:「中国と共同戦線を構築して米朝対談に臨む」

関西大学の李英和(リ・ヨンファ)教授から、4月11日付の朝鮮新報が「主導権は対話局面を準備した朝鮮にある」という見出しで論評を掲載したという知らせがあった(朝鮮とは北朝鮮のこと)。朝鮮新報とは朝鮮総連の機関紙で、本社は日本にあるが平壌に支局を持つ、在日朝鮮人を中心とした北朝鮮系列の新聞である。

李教授が翻訳して下さった骨子を、ご本人の承諾を得たので以下に示す。新聞では北朝鮮が中心になるため、たとえば「米朝対話」などは「朝米対話」のように、「朝(北朝鮮)」が先に来る。新聞内容に関しては、そのまま表現する。

1.朝米間の対話と交渉に先立ち、反帝、反侵略の共同戦線により、血で結ばれた朝鮮と中国の親善関係が再確認された。

2.これは朝米対話の決裂に備えたものではなく、交渉の劇的な妥結を念頭に置いた外交攻勢の一環である。

3.朝鮮は新たな時代の要求に合わせて、中国と共同戦線を構築することによって、米国に対して、ともかく局勢が変わったことをはっきりと認識させ、朝鮮に対する軍事的脅威と制裁策動にしがみつくという器の小さな政策を捨てざるを得ないように追いつめている。

4.朝米核対決戦を平和的な方法で終結させ、自主統一の突破口を切り開くことについて、最高領導者の決心と意志は確固としている。

5.(南北首脳会談の開催後には)取り巻く情勢が今よりももっと激動的に流れるだろう。

おおむね以上だ。

「1」は、3月26日から28日にかけて行なわれた中朝首脳会談を指していると解釈できる。また「血で結ばれた」とは1950年から53年まで戦われた朝鮮戦争において、中国が中国人民志願軍を派遣して北朝鮮のために血を流して戦ったことを指している。

「4」の「自主統一」は、4月3日付のコラム<一国二制度「連邦制統一国家」朝鮮?――半島問題は朝鮮民族が解決する>で書いたように、南北が「連邦制統一国家」を建国するということを指していると思われる。

「5」は、南北首脳会談(4月27日)の後に、まさに「朝鮮民族が自主的に建国する統一国家」の実現があるだろうという「激変(激動的流れ)」を指しているものと解釈できる。

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