最新記事

動物

犬が「噛む」のはワケがある 

2017年12月6日(水)18時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

おもちゃへの誤った認識

人間にとって価値あるものを「噛む」から守るためには、その代わりに噛んでいいものを与える必要がある。犬が気に入ってくれるかという問題があるが、それでも最善の選択肢はあるはずだ。テナントは「インターネットの情報から人々が一般的に誤解しているのは、単におもちゃをいくつか与えればいいということだ」と語る。

テナントが犬にとって相応しくないおもちゃと考えるのは「プラスチックの臭いのするもの」。これは必ずしも犬に心地よい臭いではないので、人間の履いた革靴には勝てない。いっそのこと革靴をおもちゃとしてあてがっても、噛んでも良い革靴と噛んではいけない革靴の判別がつくのか。木の例と同じ壁に突き当たる。

テナントは、この状況を解決する方法に「おもちゃと犬の関係を強化するための追跡ゲームを使った訓練」を勧めている。やり方は簡単。おもちゃを投げて拾わせるだけだ。「犬には所有する気持ちがあり、その性質を利用する」という。

おもちゃの材質にもこだわりたい。柔らかいものは犬に人気があるようだが、簡単にボロボロになるから頻繁に交換しなければならない。これは犬が心理的に嫌うことなので避けたい。

そして訓練のタイミングも重要なポイントだ。犬が何か噛んだら、間を置かずすぐに実施するのが望ましいという。犬が悪いことをして申し訳なさそうに見えるから何もせず許したとしても、「やってはいけないことを止めた後で犬を叱っても効果はない」と指摘する。

罪悪感のある愛犬の姿は飼い主を混乱させるが、ここは抱きしめたくなるのも、怒りたくなるのも堪えて、イギリス式訓練を試してみてはいかがだろう。

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

透析・手術用の品目、「安定供給図る体制立ち上げた」

ワールド

トランプ氏、NATOへの関与に否定的発言 集団防衛

ワールド

北朝鮮が固体燃料エンジンの地上燃焼実験、金総書記が

ワールド

ウクライナ大統領がUAE・カタール訪問、防衛協力で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 2
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度を決める重要な要素とは?
  • 3
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のSNS動画が拡散、動物園で一体何が?
  • 4
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    【銘柄】東京電力にNTT、JT...物価高とイラン情勢に…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    カタール首相、偶然のカメラアングルのせいで「魔法…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 3
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 4
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 8
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中