最新記事

アメリカ政治

ワシントンが要塞化、トランプ就任式への抗議デモに備え

2017年1月20日(金)13時55分

昨夏にクリーブランド州で開かれた共和党全国党大会において、警備支援を買って出たバイク乗りの団体は、就任式会場へのアクセスが反トランプ派によって阻止されるなら、介入する用意があると、63歳の元電気技師である同団体幹部の1人は語った。

「警察を援護するつもりだ。同志だからね」

<非常線>

ワシントン中心部の周囲約8キロメートル四方には、警察官など約2万8000人のほか、フェンスやバリケード、さらには土砂を積んだダンプトラックまで配置され警戒に当たっている。

ある抗議団体は12カ所の検問所でデモを行い、イベントが開催される国立公園「ナショナル・モール」に向かう人の流入を阻止しようと計画している。

警察や治安当局は、憲法で定められた言論と平和的に集会を行う自由をデモ参加者に保障すると繰り返し発表している。

ワシントンにある国立美術館ナショナルギャラリーのフェローを務める男性(32)は、就任式を控え、街に漂う緊張感を感じるとし、治安強化もその原因の一部だと語った。

「『トランプ支持者に違いない』『リベラル派に違いない』というように、皆がお互いを見合っている」と、米大統領選では民主党のヒラリー・クリントン氏を支持したというこの男性は述べた。

今年の就任式に集まる観衆の数は、1期目のオバマ大統領就任式(2009年)の200万人には遠く及ばず、同大統領2期目(2013年)の100万人と同じくらいになると予想されている。

就任式当日の雨予報も影響するとみられる。治安当局は当初、傘の使用を禁止していたが、小さな傘の使用は認められるとしている。



[ワシントン 19日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

三菱重、通期の純利益を上方修正 一転して増益予想に

ビジネス

CKハチソン、パナマ相手に仲裁手続き 港湾契約無効

ワールド

エヌビディアAI半導体、中国向け販売停滞 米国家安

ワールド

メキシコ、官民連携で3000億ドル超のインフラ投資
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 7
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 8
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 9
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 10
    ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――ア…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 10
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中