最新記事

英王室

エリザベス2世の戴冠式のドレスに「こっそり」取り付けられた「縁起物」とは?

How Queen Elizabeth II's Coronation Dress Featured Secret Good Luck Charm

2023年05月03日(水)08時40分
ジェームズ・クロフォード=スミス
戴冠式

戴冠式で着用されたノーマン・ハートネル卿によるドレス Stefan Wermuth-REUTERS

<女王のウェディングドレスも手がけたクチュリエのノーマン・ハートネル卿が施した、戴冠式まで女王も気づかなかった「細工」について>

5月6日、チャールズ3世の戴冠式がウェストミンスター寺院で行われる。その70年前の1953年に行われた、故エリザベス2世の戴冠式は荘厳な式典だけでなくファッションも注目され、世界中の多くの新聞や雑誌の表紙を飾った。

エリザベス2世女王の戴冠式のドレスを担当したのは、ノーマン・ハートネル卿。女王のウェディングドレスも担当したハートネルは戴冠式のドレスも依頼を受け、そのデザインに「特別なお守り」を施した。

1935年に(エリザベス女王の叔母にあたる)グロスター公爵夫人アリス妃のウェディング ドレスを初めて依頼されて以来、ハートネルはエリザベス女王やクイーン・マザー他、多くのイギリス王室女性たちのドレスを担当してきた。


@themirandaholder Secrets of the Queen's Coronation Gown #coronation #thequeen #royalstyle #royalfashion #royalexpert ♬ original sound - Royal Facts Feuds & Fashion


王室ファッション専門家でスタイリストのミランダ・ホルダーは、次のように本誌に語った。

「女王の戴冠式のドレスは、女王が生涯で着用した中で最も重要なドレスのあったことは間違いありません。まさしく美しい芸術作品でした。女王のクチュリエであり、親友でもあったノーマン・ハートネル卿が丹念に制作した、この歴史的な衣装は着想と製作に8カ月を要し、現在では20世紀で最も重要なファッションデザインの1つとされています」

「衣装そのものはまったく派手ではないものの、とても荘厳で壮大なものでした。当時流行したウエスト部分を絞った「フィット・アンド・フレア」に着想を得たドレスは最高級のダッチェスサテン(シルクサテン)で縫製され、金と銀が特徴でした。刺繍は女王のリクエストによりシードパールとダイアモンドで縁取られた、3段のスカラップ(ほたて貝)状に配置され、イングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズだけでなく、英連邦の紋章もありました」

ハートネルは、当時27歳だった女王が自ら選択できるように多数のデザイン案を提出。8番目のデザインに若干の修正を加えた上で、特別な幸運の象徴を添えたとホルダーは述べる。

「ハートネルは実は内緒で1つだけ手を加えていたのですが、戴冠式のその日まで、女王はそのことを知りませんでした。幸運の象徴であり、君主への献身と称賛の象徴でもある四つ葉のクローバーの刺繍を施しました。それはセレモニー中に女王の左手がちょうど置かれる位置に刺繍されたので、エリザベス女王は文字通り、その縁起物に触れたのです」

自動車
DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ──歴史と絶景が織りなす5日間
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日本のインフレ率は2%で持続へ、成長リスクは下方に

ビジネス

三菱商事、26年3月期に最大1兆円の自社株買い 年

ワールド

韓国、関税巡り米当局者との協議模索 企業に緊急支援

ビジネス

トランプ関税で実効税率17%に、製造業「広範に混乱
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    2つのドラマでも真実に迫れない、「キャンディ・モン…

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    石けんや歯磨き粉に含まれるトリクロサンの危険性──…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    2つのドラマでも真実に迫れない、「キャンディ・モン…

  • 5

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…

  • 3

    「日本のハイジ」を通しスイスという国が受容されて…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:引きこもるアメリカ

特集:引きこもるアメリカ

2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?