「子育て」に氾濫するバイアスを排除する方法
子どもの才能を伸ばすことができるのは「親」
現代社会は、医療やテクノロジーはもちろん、ダイエットから子育て方法に至るまで日々新しい発見や検証がなされ、それまでの常識をくつがえすような事柄が次々と生まれています。
一体何を信じたらいいのかわからなくなるかもしれませんが、これはインターネット社会の宿命だと言えます。つまり、変化の激しい時代では、一人ひとりが自分の頭でしっかり考えて判断する力が強く求められるのです。
子どもの未来図を考えても、「一生懸命勉強して、良い大学に入り、良い企業に就職すれば一生安泰」という生き方は通用しなくなってきています。実際、「安定」と言われた日本の大企業が次々と海外企業に買収されてしまう時代です。
先の見えない時代を生き抜く子どもに育てるには、まず親が(無責任な)周囲の雑音に惑わされないこと。そしてあるがままの子どもを見つめて「良い部分」を引き出し、伸ばす子育てを実践してください。
子どものことを一番よく理解しているのは親です。習い事や学校の先生ではありません。親が子どもの資質を信じ、「良い部分」を伸ばす子育てを実践すれば、自己肯定感が高く、やる気が大きい、たくましい人材へと成長していきます。
[執筆者]
船津徹
TLC for Kids代表。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。2001年ハワイにてグローバル人材育成を行なう学習塾TLC for Kidsを開設。2015年カリフォルニア校、2017年上海校開設。これまでに4500名以上のバイリンガル育成に携わる。著書に『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)『世界で活躍する子の英語力の育て方』(大和書房)がある。