SATCの幻想で期待した映画『デッドリー・イリュージョン』だったが...
Netflix’s Bizarre New Thriller
■「官能」スリラー
ブラジャーの場面は完全に不要──どうして女性がベビーシッターを連れてブラを買いに行き、一緒に試着室に入り、ブラを着けるのを手伝うのか(その間、子供たちの面倒は誰が見るのだろう)。
メアリーがグレースに気があるという意味かもしれないが、デービスにはSATCのシャーロットの影が付きまとい、本当にグレースに性的興味があるとか、実際に性的な行為をするとは思えない。そんなことは考えるのも嫌とばかりに鼻をぴくつかせるシャーロットの姿が目に浮かぶようだ。
一方、グレースの態度も意味深だ。試着室で前開きブラを着けるのを(自分でできるはずなのに)メアリーに手伝わせ、彼女の手を自分の乳房に引き寄せる。だが本当のスリラー/ミステリーはここからで、虚構と現実の境界が分からなくなっていく。
■性的な妄想
メアリーにとって小説を書くことは闇の世界に入り込むのと同じ、ということらしい(ベビーシッターについて空想するのがなぜ悪いのか。2人きりのピクニックや、バスタブの中での愛撫を、現実かどうかにこだわらず楽しんでは駄目なのか)。
だがほかにも、小説を書くプロセスで現実にはあり得ないことだらけ。例えば、メアリーは手書きで原稿を執筆しているらしい。それも線のない白無地の紙に。リアルなのは、仕事をさぼっては不機嫌そうに葉巻を吸っている点だけだ。
■葉巻
メアリーが葉巻を吸うシーンはたびたび出てくる。でも、彼女に葉巻はまるで似合わない。
■夫のセックス
そういうシーンはあるが、現実なのか、誰かの妄想なのかがはっきりしない。トムはクローゼットの中でメアリーと立ったままセックスし、グレースともキッチンのカウンターで性行為に及ぶ。
■結末
最後まで見ても、結局よく分からない。曖昧な終わり方になっている。
■タイトル
「致命的な幻想」が何を指すのか、正直分からない。殺されたのは脇役だけで、主要人物にとって「致命的」とは言えない。
本作の不可解さを「幻想」というのもしっくりこない。そんな漠然としたタイトルを付けて、それでも意味不明だなんて、すごい芸当だ。まるで帽子の中から適当に取り出したかのよう。まあ、帽子から何か出すのも「イリュージョン」ではあるけれど。
DEADLY ILLUSIONS
『デッドリー・イリュージョン』
監督/アンナ・エリザベス・ジェームズ
主演/クリスティン・デービス
ダーモット・マローニー
ネットフリックスで配信中
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