最新記事

ビューティ

終活支度はシモから始める? VIO脱毛のすすめ

2018年6月14日(木)18時05分
有元えり

アンダーヘア処理の利点は見た目だけではない Valentinrussanov-iStock

<シニア層で踏み切る人が増えているVIO脱毛。おしゃれだけじゃない、そのリアルな実用性に迫る>

海外、特にアメリカではセレブだけでなく、一般人にとっても常識のお手入れになっているのがVIO脱毛。アルファベットの形状そのままに、「V」はビキニライン、「I」は性器周辺、「O」は肛門周りを表している。アンダーヘアを処理することで、露出度の高い水着も堂々と着こなせるようになるが、利点は見た目だけではない。健康面でのメリットを理由に、若年層だけでなく、中高年が脱毛サロンに駆け込むケースも目立っている。

ムレを軽減。性器周りの乾燥もコントロールが容易に

VIO脱毛による利点は、何より衛生的であることが挙げられる。デリケートゾーンのムレが軽減されるという話はよく耳にするだろう。拭き残しや、残留物が毛に絡むといったことがなくなると、下着の汚れや臭いも大幅に軽減。将来の介護生活を見据えて、下のお世話をしてもらいやすいようにと、シニア層でVIO脱毛に踏み切る人が昨今増えているという。

さらに女性は、加齢とともに性器周辺の肌も乾燥が進む。かゆみの原因が、真菌や細菌によるものでないならば、乾燥を疑うべきだろう。その場合、保湿するにも毛が絡まるようだとケアはしづらく、そのほとんどが下着に吸収されてしまうといった難点がある。

全剃りではなく、「V」ラインにデザインを残す

ただし、脱毛する際にはそのデザインに注意が必要だ。実際、VIO脱毛とひと言で言っても、さまざまな形状がある。分別のある大人なら、「V」は毛並みを揃える程度で「I」と「O」周りを除去するナチュラルなタイプか、性器の周辺を細長のスクエア型にカットするなど、アンダーヘアを残したデザインを選ぶのが賢明だろう。

というのも、20代を中心に人気がある、全剃りの通称「ハイジニーナ」になると、逆にリスクが高まるからだ。ヴァネッサ・マッカイ博士は、陰毛は病原菌が膣に入るのを防ぐために不可欠だと指摘。天然のスポンジとして作用する陰毛は、デリケートゾーンの水分をコントロールすることで、カンジダなどの菌が発症するリスクを下げるという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中