最新記事

プロダクツ

かなりレア、暗闇で息を呑むほど圧倒的な視認性を誇る角形ダイバーズウォッチ

2020年10月1日(木)13時20分
笠木恵司 ※Pen Onlineより転載

ベル&ロスが1997年に発表した「ハイドロマックス」は防水深度1万1100mを達成し、世界記録を樹立。「BR 03-92 ダイバー フル ラム」は、これをルーツとするダイバーズウォッチの最新作。視認性や耐磁性など、ダイバーズウォッチの国際規格ISO6425に定められた項目をすべてクリア。

スクエアケースのダイバーズウォッチというだけでもかなりレアなスタイルだが、ダイヤルの全面に蓄光式夜光塗料のスーパールミノバをコーティング。暗闇で息を呑むほど圧倒的な視認性を誇る「BR 03-92 ダイバー フル ラム」がベル&ロスから登場した。

航空機のコックピットから計器盤をそのまま切り出したような「BR 01」シリーズで世界的にブレークしたブランドだが、パイロットウォッチだけでなく、同形の「BR 03-92 ダイバー」を2017年に発表。300m防水の本格スペックに加えて、ダイバーズウォッチの国際規格であるISO6425に準拠した初の角形モデルともいわれる。1997年に「ハイドロマックス」で防水深度1万1100mの世界記録を達成しており、こうしたプロフェッショナル志向の技術蓄積が、ダイバーズでは常識的なネジ込み式でなく、はめ込み式のビス留め裏蓋で高度な気密性を実現したといえるかもしれない。

<参考記事>左利き用も用意する、「チューダー」のチタン製本格ダイバーズ

この「BR 03-92 ダイバー」は重量感のあるブロンズケースもラインナップされたが、新作の「フル ラム」では一転して軽量のハイテクセラミックを採用。ブラックマットのケースはもちろん、潜水時間などを測定できる片方向回転ベゼルにもアレンジしている。ハイテクセラミックは表面硬度が高くスリ傷などがつきにくいため、普段使いにも最適ではないだろうか。

ISOに準拠しているだけに、耐磁性など機能面は申し分ないが、やはり目を惹くのはライトグリーンのダイヤルだ。スーパールミノバC5を全面に塗布しているほか、立体的なアプライドのスケルトン・インデックスとベゼルの目盛りなどにはスーパールミノバC3を注入。異なる色味と輝度によって、明かりのない暗所や海中でも25㎝先から判読でき、強力な発光も長く持続するという。

<参考記事>ウイルスで激変した東京を、 写真家・初沢亜利が撮る。

四隅の大きなビスをアクセントとして、リューズガードを備えたスクエアケースが独特の個性を放ちながらも、ダイバーズウォッチに求められる機能は十全に満たしている。それでいてスタイリッシュな雰囲気を湛えているのは、フランス・ブランドらしい上質なデザインセンスと、ディテールを丁寧かつ完璧なバランスで仕上げているからではないだろうか。

pen20200928diverswatch-2.jpg

ダイヤル全面に蓄光式夜光塗料のスーパールミノバをコーティング。暗闇でも抜群の視認性を誇る。60分計を備えた片方向回転ベゼルもISOの要件のひとつだが、簡単に操作できる分単位の計測ツールとして、会議などの経過時間にも応用できる。

pen20200928diverswatch-3.jpg

「BR 03」シリーズ共通の仕様として、ブラックラバーストラップ(記事トップの画像)に加えて、ミリタリー調のファブリック素材のベルトも付属。自動巻き、マットブラックセラミック、ケースサイズ42×42㎜、300m防水、世界限定999本。ベル&ロス「BR 03-92 ダイバー フル ラム」¥605,000(税込)


問い合わせ先/ベル&ロス ジャパン TEL:03-5977-7759

※2020.08.18

※当記事は「Pen Online」からの転載記事です。
Penonline_logo200.jpg



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ首都に今年最大規模の攻撃、8人死亡・70

ビジネス

日本国債の残高9年ぶり圧縮、低利回り債入れ替えポー

ビジネス

独IFO業況指数、4月は86.9 予想外の上昇

ビジネス

ノルウェー政府系ファンド、第1四半期は400億ドル
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負かした」の真意
  • 2
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学を攻撃する」エール大の著名教授が国外脱出を決めた理由
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    日本の10代女子の多くが「子どもは欲しくない」と考…
  • 6
    アメリカは「極悪非道の泥棒国家」と大炎上...トラン…
  • 7
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 8
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「iPhone利用者」の割合が高い国…
  • 10
    トランプの中国叩きは必ず行き詰まる...中国が握る半…
  • 1
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 6
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 7
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 8
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 9
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 10
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中