最新記事

日本文化

日本一「激しい」闘牛はここ、世界遺産登録前に見に行こう

2018年1月25日(木)19時05分
Pen Magazine International

Photos: Pen Magazine International

<重い牛は軽自動車より重く、強い牛は1頭1000万円以上もする――。闘牛に人生を捧げる闘牛ファイターたちが暮らす島へ>

世界遺産に登録された途端、イッキに増えるのが観光客。登録される前に行っときゃよかった......と思うことってないだろうか?

いま日本政府は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を世界自然遺産登録に向けてユネスコ(国連教育科学文化機関)に申請中だ。そんな中、今夏に登録される前に、ぜひ訪れてほしい場所が鹿児島県・徳之島。高い出生率を誇る島として聞いたことがある方もいるかもしれない(島で唯一の空港の愛称も「徳之島子宝空港」という)。

peninter180125-2.jpg

でも、本当に知ってもらいたいのは、徳之島の男たちが夢中になっている闘牛だ。日本における闘牛は、沖縄や愛媛にもある。しかし、この徳之島の闘牛の戦いがもっとも激しいと言われているのだ。

そんな闘牛に人生を捧げる徳之島の闘牛ファイターのドキュメンタリームービーが、日本のカルチャーを海外に発信するPenの国際版ウェブサイト「Pen Magazine International」(pen-online.com)で公開された。

peninter180125-3.jpg

作品は、大会に向けてトレーニングを行う牛主のストーリーから始まる。闘牛の試合はボクシングのように階級別になっていて、いわゆるヘビー級にあたる最重量級では、体重が1トンを超える牛もいる。軽自動車の車重が約750キロだから、それよりも大きい牛同士が戦う迫力は推して知るべし。

peninter180125-4.jpg

また、強い牛は、なんと1頭あたり1000万円以上で取り引きされることもあるとか。牛のエンブレムをつけたランボルギーニの中古車を買うことと、さほど変わらないスケールだろう。

いや、その後の飼料代や手間を考えると、ランボルギーニどころの話ではない。つまり、この島の闘牛ファイターたちは、それだけ闘牛に人生を賭けているのである。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 6
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、クリミアのロシア空軍基地に…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中