同じ人のYouTubeを見て、同じ種類のレポートばかりを読んでいる個人投資家たち
多様性は、弱いシグナルを見つけ出すことを可能にします。弱いシグナルとは、主流となっているアイディアとは全く異なる新しいアイディアの兆し(新しい技術や新しい変化など)かもしれませんし、あるいは、予期せぬソースから正しいタイミングでもたらされた正しい情報の一部かもしれません。
一説によると、ある組織の中で必要とされる知識の70%は、従来の学習という概念とは異なる思考方法によってもたらされると言われています。
次の有益な考えがどこから来るかを知ることは大変難しいですが、とは言え、多様な情報ソースに接することによって、有益な考えを見つける可能性が高まるのは確かのようです。
(参考記事)「損切りは早く、利食いは遅く」 10倍株に出会えない投資家が見逃していること
投資家にも「創造性」が必要
優れた投資パフォーマンスを実現するためには「創造性」が求められるのではないでしょうか。
では、創造性を高めるためには、どのようなことが必要になるのでしょうか。
たとえば、知的好奇心を持つこと、柔軟性を持った考え方で新しい情報を受け入れられること、問題を認識しそれらを明確かつ正確に定義できること、情報を様々な方法で組み合わせ解決方法を導き出せること、権威主義にならないこと、現状に満足せず強い意志でモチベーションを維持し続けること、知性的であるように努めること、目標を第一に考えようとすること。
多様性は、実社会や我々の頭の中で起きている多くのプロセスのエネルギー(燃料)です。
あまりに狭い情報ソースに基づいた取引方法に頼ると、多様性の力を利用するチャンスを逃してしまいます。もちろん多様性のマイナス面もあり、やみくもにアイディアの多様性を追求すると、役に立たないような大量の情報を頭の中で処理しなければなりません。
しかしながら、「バランスの取れた多様性」は、思慮深い投資家のパファーマンスを高め、生活の向上をもたらすことができるのです。
私の実体験から言えることは、たくさんの本を読んで考えれば、色々なことがわかる、ようになるということです。たくさんのことを学ぶと、色々な解決策が見えて来ます。結局のところ、多様な情報と多様な見通しが、投資パフォーマンスを向上させることに役立つのです。
[執筆者]
朋川雅紀(ともかわ・まさき)
大手信託銀行やグローバル展開するアメリカ系資産運用会社等で、30年以上にわたり資産運用業務に従事。株式ファンドマネージャーとして、年金基金や投資信託の運用にあたる。その経験を生かし、株価サイクル分析と業種・銘柄分析を融合させた独自の投資スタイルを確立。現在は投資信託のファンドマネージャーを務めるかたわら、個人投資家の教育・育成にも精力的に取り組んでいる。ニューヨーク駐在経験があり、特にアメリカ株式投資に強み。慶応義塾大学経済学部卒業。海外MBAのほか、国際的な投資プロフェッショナル資格であるCFA協会認定証券アナリストを取得。著書に『みんなが勝てる株式投資』(パンローリング)がある。
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