最新記事
スポーツ

「もう遅いなんてない」91歳トライアスロン・レジェンドの毎日食べている食事メニューのヒミツ

2024年10月31日(木)11時10分
桜井 美貴子(ライター・編集者)*東洋経済オンラインからの転載

もちろん、持ち前の探究心が「自分がどこまでいけるのか」を突き詰めるに至ったということもあるだろう。それが顕著に出ているのが、毎日自分で作っている食事だ。

トライアスリートはレースで使う体力に見合っただけの栄養を取らないといけないーー。これが稲田さんの確固たる食事のポリシーとなっている。

70歳でトライアスロンデビューをしたときに、周囲の人たちに栄養効果がある食べ方や体にいい食材を教えてもらったり、トップアスリートの食生活を指導する管理栄養士に相談したりしながら、いろいろと研究して自分なりの献立を確立した。

以来、現在まで20年以上、ほぼ同じものを毎日食べている。基本は抗酸化作用のある緑黄色野菜をたくさん摂ること。

朝は鍋を2つ使って、2種類のスープを作る。1つは栄養価が高い旬のものを中心に11種類以上の野菜だけを使ったもの。もう1つは野菜の種類を半分にして、豚肉や鶏肉、にんにく、貝類、山芋やジャガイモなどのイモ類にエリンギやしいたけなどを入れたもの。

newsweekjp20241031013618-eab364089546a5dfe0720df6b6edc52091c434ff.png

稲田さんが毎日食べているスープ。具材の種類、量ともにかなりのもの(撮影:風間仁一郎)

それぞれ鶏ガラスープやチキンコンソメなどで味付けを変えて、黒酢やトマトジュース、代謝アップや血行促進などの効用や効果があるというスパイスを加える。さらに食べるときに味変ですりごまをふりかけることも。

最近凝っているのは、医師に勧められた鯖缶だという。缶汁ごと鍋に入れて出汁がわりに使っている。

【「無理はしていない」】

朝食は、この食べるスープに加えて、蜂蜜とブルーベリージャムをたっぷり塗ったライ麦パン、豆乳も並ぶ。アイアンマンレースに出場したツール・ド・フランスのサイクリストがレース前に大量に蜂蜜を摂取すると知り、バターをやめて蜂蜜にした。

newsweekjp20241031013337-4a38ef7c5af7bb8d29ff9df207aaaf1217919b11.png

トーストには蜂蜜とジャムがたっぷり(撮影:風間仁一郎)

この朝食を作って食べるだけで2時間かかる。

「これがいいよ、あれもいいよと聞くたびに具材が増えていくので、ものすごい量になるんです。自分で作っておきながら、見ただけでうんざりする。しかも僕は昔から朝が弱くてなかなか起きられない。だからとにかく朝は恐怖なんです(笑)」

昼食は外でトレーニングする合間にコンビニなどで食べるが、疲労回復に効くビタミンB1が豊富な豚肉の弁当を選ぶなど気を使っている。これもクラブ仲間の女性が豚肉たっぷりの弁当を作ってくるので、「それなら僕も」と、取り入れた。

そして、夕食。玄米ご飯を茶碗2杯にキムチ納豆、生卵、DHAが豊富なめざしなどの青魚。味噌汁も具材たっぷり。豆腐、麩、エビ、貝類、ワカメ、そして旬の野菜に山芋をすりおろして加える。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

国内企業物価、3月は前月比+0.8%に伸び拡大 中

ワールド

ヒズボラ、イスラエルに向けミサイル発射=イスラエル

ワールド

韓国中銀、政策金利据え置き 中東紛争がインフレ・成

ワールド

20日分の石油国家備蓄を5月上旬以降放出、民間義務
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡散──深まる謎
  • 4
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 5
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 6
    戸建てシフトで激変する住宅市場
  • 7
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 8
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 9
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 10
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 7
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 8
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中