VRアーティスト・せきぐちあいみから見た、東京の街とは
新しいものと古いものとの融合は、人間の好奇心を刺激すると思っています。東京は歴史と革新が同居しているような、世界でも稀にみる魅力的な都市です。特に私が素敵だと思うのは、小さな神社や古くから続くお店が洗練されたデザインのビルの合間にある、といったような革新と伝統が調和しているところですね。時代が変わっても守るべきものをしっかり理解し、守ってきた都市なんだなと感じます。
だから東京の街を歩きながら、偶然見つけた神社や庭園にはつい足を運んでしまいます。建物の造形美やデザインから刺激を受けるだけではなく、その空間に息づく自然や人への感謝、思いやりの大切さを感じ取れる気がするんです。
東京は挑戦を続ける人たちが集う街
東京は街そのもののだけではなく、多様な価値観を持つ人が集まっているところも魅力ですね。新しい挑戦をしている仲間たちに出会えた場所でもあります。私がVRアートを始めた頃も、正解がない先端的なことにトライしている仲間がいたから、挑戦を続けられたのかなと思います。
挑戦し続けている人が集まっている街だからこそ、街として革新を続け、世界中の人にとって魅力的な街として認められているのではないでしょうか。
せきぐち あいみ
クリーク・アンド・リバー社所属。滋慶学園COMグループ、VR教育顧問。Withings公式アンバサダー。福島県南相馬市「みなみそうま未来えがき大使」。VRアーティストとして多種多様なアート作品を制作しながら、国内にとどまらず、海外(アメリカ、ドイツ、フランス、ロシア、UAE、タイ、マレーシア、シンガポールetc.)でもVRパフォーマンスを披露している。2017年、VRアート普及のため、世界初のVR個展を実施すべくクラウドファンディングに挑戦し、目標額の3倍強(347%)を達成。2021年3月には、VRアート作品「Alternate dimension 幻想絢爛」がNFTオークションで約1,300万円の値を付け、落札され、同年12月、Forbes Japanが選ぶ今年の顔100人「2021 Forbes JAPAN 100」にも選出された。
取材・文/末吉陽子 画像提供/クリーク・アンド・リバー社