『深夜食堂』とこんまり、日本人が知らないクールジャパンの可能性
COOL JAPAN 2.0
アイドルグループのBTS(防弾少年団)、ブラックピンクからアカデミー賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』まで世界を熱狂させている韓国文化の事例を見ると、文化産業が一つの国を支えるほどの力を持つことが分かる。
韓国はカルチャー・コンテンツをより成長させるために映画や音楽、書籍、ゲームなど各分野と連携した戦略を立てている。その背景には明確な理由もある。2000年に21兆ウォン(約2兆円)だった韓国コンテンツ産業の売上高は2018年に119兆ウォン超まで伸び、輸出額だけでも近年は毎年1.5倍ほど増加しているのだ。
これからの時代は、モノからヒトやデータへと価値がシフトしていき、国境を超えて広がるヒトやデータにおいてはカルチャー・コンテンツの力が重要になってくるはずだ。コロナ危機で世界の人々が苦しみ、また外出しなくなった今こそ、人を感動させる日本のコンテンツが求められる。だからこそ、クールジャパンの無限の可能性をどんどん世界に広げてほしいと願っている。
<2020年5月5日/12日号「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集より>
【参考記事】「短歌は好きのレベルを超えている」韓国人の歌人カン・ハンナは言った
2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。