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米中対立WTO、新事務局次長に米中出身を起用 地政学的バランスに配慮
5月4日、世界貿易機関(WTO)は4人の新たな事務局次長を選出した。このうち2人は引き続き米国、中国の出身で、微妙な地政学的バランスを保った格好だ。写真は2020年6月、ジュネーブのWTO本部で(2021年 ロイター/Denis Balibouse)
世界貿易機関(WTO)は4人の新たな事務局次長を選出した。このうち2人は引き続き米国、中国の出身で、微妙な地政学的バランスを保った格好だ。
米国からは弁護士で議会での活動経験もある貿易専門家のアンジェラ・エラード氏が、中国からは元WTO大使で商務省副部長の張向晨氏が起用された。
その他、フランスからWTO特使のジャン・マリ―・ポーガム氏、コスタリカから元貿易相のアナベル・ゴンザレス氏が選ばれた。4人のうち2人は女性となる。
自身も初の女性事務局長であるオコンジョイウェアラ氏は声明で「事務局次長の半数を女性が占めたことはWTOの歴史の中で初めてのことであり、有能なリーダーによって組織を強化しながら、上級職のジェンダーバランスを実現するという私のコミットメントを明確に示すものだ」と述べた。
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