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金融米国株式市場でダウ最高値更新、ナスダックは下落 インフレの高まりなどで市場は不安定に
米国株式市場はダウ工業株30種が終値ベースで過去最高値を更新した。ただナスダック総合は当初の上げから反転し、マイナス圏で終了した。写真は5月4日、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
米国株式市場は、ダウ工業株30種が終値ベースで過去最高値を更新した。ゴールドマン・サックス、キャタピラー、シェブロンなどが買われ、ダウを押し上げた。ナスダック総合は大型テクノロジー株が下落する中、当初の上げから反転し、マイナス圏で終了した。
S&P総合500種はほぼ横ばい。S&Pの主要セクターではエネルギーと素材が上げを主導。ディフェンシブ銘柄の公益事業、不動産は下げがきつかった。
USバンク・ウェルス・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、テリー・サンドベン氏は「エネルギー、金融、素材、工業が全てアウトパフォームしている。これらは景気循環セクターで、経済再開・拡大期に恩恵を受ける傾向がある」と述べた。
前日に下落していたフィラデルフィア半導体指数は反発し、0.61%高。大型テクノロジー株のアマゾン・ドット・コム、フェイスブックは1%超下落した。
前週は好調な経済指標や決算を背景にS&P500種とナスダックが最高値を更新したが、インフレの高まりや金利上昇の可能性への懸念から市場は不安定な値動きとなっている。
TDアメリトレードのシニア市場ストラテジスト、ショーン・クルス氏は「市場が最近のように高値を付けると投資家が懸念するのはインフレ高進とそれによる企業の収益性への影響だ」と指摘した。
カジノ運営のシーザーズ・・エンタテインメントは7.8%高と、S&P500種構成銘柄の中で最大の上昇率を記録した。経済再開の恩恵を受けるとの見通しを示したことが背景。
ナスダック100指数では、携帯電話サービス大手TモバイルUSの上昇率(4.4%)が最大だった。通年の月額払い(ポストペイド)契約者数見通しを引き上げたことが好感された。
エクササイズバイクやランニングマシンのメーカー、ペロトン・インタラクティブは14.6%下落し、8カ月ぶりの安値を付けた。けがや死亡事故が報告される中、ランニングマシンのリコールを発表したことが嫌気された。
配車大手ウーバー・テクノロジーズは引け後の時間外取引で4%超下落。同社が引け後に発表した第1・四半期決算は赤字幅が縮小した。料理宅配事業が引き続き好調だった。ただ、配車事業の予約件数は前四半期比で横ばいとなった。
米取引所の合算出来高は83億5000万株。直近20営業日の平均は99億4000万株。
*個別銘柄の騰落率や米取引所の合算出来高などを追加しました。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34230.34 +97.31 +0.29 34163.99 34331.20 34039.66
前営業日終値 34133.03
ナスダック総合 13582.43 -51.08 -0.37 13731.13 13753.05 13553.93
前営業日終値 13633.50
S&P総合500種 4167.59 +2.93 +0.07 4177.06 4187.72 4160.94
前営業日終値 4164.66
ダウ輸送株20種 15639.74 +14.84 +0.10
ダウ公共株15種 902.30 -14.95 -1.63
フィラデルフィア半導体 3042.88 +18.57 +0.61
VIX指数 19.15 -0.33 -1.69
S&P一般消費財 1403.43 -5.31 -0.38
S&P素材 541.56 +7.05 +1.32
S&P工業 875.14 +1.15 +0.13
S&P主要消費財 715.45 -0.74 -0.10
S&P金融 615.12 +5.72 +0.94
S&P不動産 260.15 -4.01 -1.52
S&Pエネルギー 395.24 +12.73 +3.33
S&Pヘルスケア 1433.22 +3.24 +0.23
S&P通信サービス 253.48 -0.68 -0.27
S&P情報技術 2397.11 -3.92 -0.16
S&P公益事業 331.91 -5.78 -1.71
NYSE出来高 6.94億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29090 + 210 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29075 + 195 大阪比
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