日本屈指のグローバルブランドとなったアシックス、原点の理念を限定モデルに込める
PR
鬼塚が残した"未完のヒマワリ"の絵をイメージしてデザインした限定モデル
今回発表された限定シューズは、「アシックス」、「アシックスタイガー」、「オニツカタイガー」それぞれの代表的なモデルをベースに、鬼塚が残した"未完のヒマワリ"の絵をイメージしてデザインされた。商品のボックスにはこのヒマワリの絵と共に、上記3ブランドのロゴが並んでプリントされている。このように創業者個人に焦点を当てた商品が発表されたことも、それぞれ役割の違う3ブランドが肩を並べて商品を開発することも、創業以来長い歴史の中でも初めてのことだ。それだけ今回の鬼塚喜八郎生誕100周年という節目は、アシックスにとって特別な意味を持つことなのだ。
「ヒマワリは鬼塚が80歳の時に描き始めたモチーフで、鬼塚の精神性を象徴するモチーフです。まっすぐ太陽に向かって、大きく力強く育っていくヒマワリの姿には、青少年の成長に対する鬼塚の希望が込められていました。これまで鬼塚の名前やアシックスのフィロソフィーを全面に打ち出したプロモーションを行ってこなかった理由は、我々のものづくりが常にアスリートファースト、プロダクトファーストだからです。まず、お客様に喜んでもらえる商品を作ることを第一に考えています。しかし今年は鬼塚生誕100周年という大きなマイルストーンの年。自分たちの存在意義を改めて確認する意味でも、世界中のお客さまに我々のスピリットを広く理解してもらう意味でも、またとない機会であると考えました」
今回発表された限定コレクションは、「アシックス」、「アシックスタイガー」、「オニツカタイガー」の一部店舗を除く直営店とオンラインストアで販売され、商品1点の売り上げにつき10ドル相当の金額が、国際NPO「Right To Play(ライト トゥ プレイ)」に寄付される(10ドルは、レバノンで暮らすシリア難民の子ども一人が、当団体の提供するスポーツプログラムに10週間参加するために充てられる)。
アシックスでは1977年にスポーツ工学研究所を設立し、イノベーティブな先端テクノロジーの開発に力を注いできた。同時に日本の職人技術を活かしたハイクオリティな商品を世界に向けてより多く発信していくために、昨年鳥取県にある自社工場を大幅に拡大した。
「今メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手のシューズも、この工場で職人たちが作っています。一度、大谷選手やイチロー選手のようなトップアスリートが使うシューズを作るのと、中高校生向けのシューズを作るのと、どちらが難しいのか職人に尋ねたことがあります。彼は『どちらも難しい』と即答しました。アスリートのために作るシューズには、それぞれのプレースタイルや足形、好みのフィット感などの細かいこだわりがあります。一方で一般向けに作るシューズは、一足で不特定多数のニーズに最大限応えられるものでなければなりません。ただ作っている時の気持ちと熱量は、どのシューズを作る時も同じ。そこには『最高の一足を作りたい』という思いがあるだけです」
身体を動かすきっかけを提供するスペシャルイベントを開催
鬼塚喜八郎の意思を継ぎ、人々にスポーツを通して健全な心身を育んでもらう第一歩として、まずは身体を動かしてみようと思えるきっかけを提供することも重要だ。アシックスは5月30日から6月4日までの6日間、伊勢丹新宿店本館7階=催物場にて、「KIHACHIRO ONITSUKA 生誕100周年 by ASICS 〜鬼塚喜八郎が描いた未来〜」と題したスペシャルイベントを開催する。ここでは限定商品の販売やアーカイブの展示に合わせて、ヨガ、ワークアウト、バイクフィットネスといった、各種アクティビティーの体験イベントも実施する予定だ(スペシャルイベント フィットネスアクティビティの詳細はこちら )。
「アスリートはもちろん、スポーツを楽しむ人には、一人ひとり全てにストーリーがあります。スポーツを通してストーリーが生まれ、そのストーリーはやがて人生の一部になって、自分を成長させてくれます。喜びがあり、悔しさがあり、努力があって、それが報われる感動がある。このような人生のストーリーに関わる仕事に携われていることは、とても幸せで、同時に責任感もあってとてもやりがいがあります。過去も、現在も、未来も、このようなスポーツと人との関係性は変わりません。だからアシックスのコアとなる鬼塚のスピリッツも、永遠に変わることはありません」
鬼塚喜八郎が、後世に残した"未完のヒマワリ"。この"未完"という状態は、「青少年の心身の育成」というアシックスの掲げるミッションが、いつか終わりを迎えるものではなく、これからも世界の若者たちに、夢と希望を与え続けていく姿を象徴しているようだ。