最新記事

「通じる英語」を話す6つのコツ

非英語圏のEnglish

シンプルになった世界共通語と
「通じる英語力」の磨き方

2010.11.22

ニューストピックス

「通じる英語」を話す6つのコツ

発音から文化の問題までコミュニケーションをもっと円滑にするために知っておきたいテクニック

2010年11月22日(月)10時00分
井口景子(東京)、ジェニファー・バレット(ニューヨーク)、ウィリアム・アンダーヒル(ロンドン)

 日本人が「英語が通じない」と言うとき、二つのケースが考えられる。一つは発音が通じないとき。もう一つは、コミュニケーションがなぜか円滑に進まないケースだ。
 どちらの場合も、ネックは日本語の「常識」。発音のコツから文化的な問題まで、会話をもっと楽しむために知っておきたいテクニックを紹介しよう。

■抑揚と強調で英語らしく
 英語では、名詞や動詞など意味の中心になる単語にストレス(強調)が来ることが多いが、「日本人はどの単語も同じ強さで話す傾向がある」と、ニューヨークで外国人に英語を教えるキャサリン・メージャーは言う。「大げさなくらい強弱をつけるだけで、英語らしく聞こえる」

 単調な英語は理解しにくいだけでなく、思わぬ誤解を生むこともある。「抑揚がないというだけで、退屈しているか、熱意がないサインと取られてしまう」と、英ノッティンガム大学のマイケル・ハンドフォードは言う。

■母音は捨てて子音に集中
 英語らしさを支えるもう一つの要素は、子音(s、t、rなど)の発音だ。「日本人は母音が苦手だと思っているが、発音が理解されにくい原因はむしろ子音にある」と、東京国際大学の田辺洋二教授は言う。

 日本語にある音でも油断は禁物だ。たとえば英語では、単語の冒頭の「p」は息を強く吹き出して発音する。一方、日本語の「p」は息の吹き出しが弱い。「英語の音に慣れている人は、日本語風の発音をpと認識しにくい」と、田辺は言う。

 ちなみに母音は、「エイ」を「アイ」と発音するオーストラリアのように地域による独自性がある。非ネイティブのなまりもバリエーションの一つとして理解されやすいので、日本語発音をあまり気にする必要はない。

■ボールはすぐに投げ返す
 英語の会話が「キャッチボール型」なのに対し、日本語は投げっぱなしの「ボウリング型」といわれる。相手が話し終わるのを待って口を開いたり、考えが固まるまで黙り込んでも許される習慣が、多くの外国人には不可解に感じられるのだろう。

 英語圏の人々は沈黙が3〜4秒続くと不安を感じ、空白を埋めるために何か言おうとする。「日本人は反応のタイミングが遅い」と、ハンドフォードは言う。「国際会議でも口をはさめないまま、時間が過ぎてしまう」

 謙虚さは日本人の美徳だが、英語を話すときは羽目をはずしてみることも必要だ。「Ummm, let's see...」 でも 「Let me think.」「It's difficult to say...」 でもいいから、間髪入れずに何か言葉を発すること。そうすることで、会話に参加する意思があることを伝えられると、立教大学の鳥飼玖美子教授は言う。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

CB消費者信頼感指数、1月は84.5に低下 11年

ワールド

人類滅亡まで残り85秒、終末時計が最短更新 核やA

ワールド

カナダ首相、ダボスでの発言撤回を否定 トランプ氏と

ワールド

EU、公正競争確保へ米グーグルに指針 AIや検索の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化はなぜ不可逆なのか
  • 3
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに...宇宙船で一体何が?
  • 4
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 7
    「恐ろしい...」キリバスの孤島で「体が制御不能」に…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 10
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 10
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中