プレスリリース

京セラ、デンソーと軽量太陽光発電システムの実証実験を実施

2024年06月11日(火)14時15分
京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫、以下:京セラ)は、株式会社デンソー(代表取締役社長:林 新之助、以下:デンソー)と共同で、2024年10月から2025年9月まで、デンソーの西尾製作所(愛知県)にて軽量太陽光発電システムの実証実験を行います。

デンソーが国内に保有する工場の屋根は約150万平方メートルにのぼりますが、1981年以前の耐震基準で設計された工場屋根は、従来の太陽光発電システムの荷重に耐える基準を満たしていないことから、京セラとデンソーは共に既存の工場屋根にも設置可能な軽量太陽光発電システムの検討を進めてきました。
京セラは、国内での設置可能な適地減少などの課題から、2019年より軽量太陽光発電システムの研究開発に着手しています。その技術やノウハウを活かし、デンソーの工場建屋における強度の問題点や、追加の荷重が許容される場所、その荷重量などの情報をもとに軽量太陽光発電システムを設計しました。このシステムは、太陽光発電パネルを小型化し、荷重制限の厳しい工場屋根に最適な形で荷重を分散する構造としました。さらに、軽量太陽光発電パネルで主流の接着工法ではなく、金具による固定方式にしてパネル本体の交換を容易にし、メンテナンス効率を向上させました。
実証試験では、京セラが開発した軽量太陽光発電システムを実際に西尾製作所404工場の屋根(約360平方メートル)に設置し、2025年度からの国内工場への本格的な展開に向けた課題を抽出します。また、実際のフィールドで軽量太陽光発電システムの発電量をモニタリングすることで、長期信頼性や発電量を最大化するためのシステム設計の検証も行います。

太陽光発電パネルの軽量化は多くの企業が取り組んでいますが、実用化や、今後の普及拡大には長期信頼性、安全性、保守性など、多くの課題が残っています。これらの課題に対し理解が深く、さらにカーボンニュートラル化への意欲が高いデンソーと、パネル設計・製造だけでなくシステム全体での設計能力を有する京セラが協力することで、軽量太陽光発電システムの開発を加速させ、脱炭素社会へも貢献して参ります。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/397969/img_397969_2.png
実証システムイメージ図(屋根構造に対するパネル配置)



画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/397969/img_397969_1.png
国内工場へ本格導入後の設置イメージ


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 8
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中