プレスリリース

BSIグループジャパン(英国規格協会)、ISO 19650-1、2、5に基づいたBIM BSI Kitemarkをトランスコスモスに認証

2023年02月15日(水)10時30分
BSIグループジャパン株式会社(所在地:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下「BSIジャパン」)は、トランスコスモス株式会社(所在地:東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャインシティ60、代表取締役社長兼COO:奥田 昌孝、以下「トランスコスモス」)に対し、日本初として、ISO 19650-1(※1)、ISO 19650-2(※1)およびISO 19650-5(※1)に基づいた「設計と建設及びセキュリティのための情報マネジメントに関するBIM BSI Kitemark」を認証しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/345380/LL_img_345380_1.jpg
2月9日に行われた認証授与式の様子

昨今、建設業界におけるデジタル化が急速に進んでいます。プロジェクトの開始から建設物の廃棄までのプロセスを、ビッグデータやIoT、クラウド、AI, BIM(ビルディング情報モデリング)などを駆使して、効率的に管理する手法が取り入れられ始めています。BIMは、デジタルモデリングを使用して、初期設計から建設、保守、最終的に廃棄に至るまで、建設資産のライフサイクル全体にわたる情報管理の仕組みです。
3次元モデルを含む共通データ環境において、エンジニアや所有者、建築家、請負業者間とのコラボレーションを可能にし、効率的な情報共有ができます。

ISO 19650は、BIMを使用して建設された資産のライフサイクル全体にわたって情報管理を行うための国際規格です。
BIMレベル2(※2)と同等の原則と高レベルの要件がすべて含まれ、本ISOの前身となるPAS 1192規格と密接に連携しています。本要件を満たしていることを証明することは、成熟したBIMの導入を示すことになります。

BSIジャパンでは、BSI Kitemark認証及び検証サービスの提供によって、お客様のBIM成熟度を証明するサービスを展開しており、トランスコスモスによるBIM BSI Kitemarkの認証は「建築設計のためのBSI BIM Design & Construction and Security Kitemark 認証」で、BIMセキュリティを含めた情報マネジメント認証は、日本では第一号の認証取得となります(当社調べ)。


- 注記 -
※1:ISO 19650は、BIMを含む、建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
ISO 19650-1:2018は、BIMを使用した情報マネジメント:概念及び原則
ISO 19650-2:2018は、BIMを使用した情報マネジメント:資産のデリバリーフェーズ
ISO 19650-3:2020は、BIMを使用した情報マネジメント:資産の運用フェーズ
ISO 19650-5:2020は、BIMを使用した情報マネジメント:情報マネジメントへのセキュリティを意識したアプローチ

※2:英国政府は2016年4月以降、建物やインフラストラクチャーを含む中央調達政府プロジェクトに入札する建設サプライヤーに対して、BIMレベル2で作業することを要求しています。英国ではBIMの成熟度によって、レベル0からレベル3まで設定されています。


■トランスコスモス株式会社 梶浦 正人様のコメント
― 認証取得の目的
トランスコスモスでは、建設業を支援するビルディングインフラサービスを提供しておりデジタル化が進む建設業界において、よりBIMを業務に活用する際のルールやプロセスを習得する必要があったためISO 19650を取得しました。
ISO 19650を適用したBIMのプロセスを理解し、お客様の業務支援で活かすことを目的としてKitemarkの認証取得を目指しました。

― 構築による成果、工夫、苦労した点
成果としては、情報コンテナのルール化、情報授受の共通ルール等の明文化によりデータ作成のタイミング・使用目的などが可視化され、データの所在、内容に関する共通認識をもてるようになり、情報セキュリティに対する意識も向上しました。
スキルチェックなど従前から社内で実施している取り組みを、ISO 19650の仕組みにリンクさせ、そのまま適用できるように工夫しています。
今回、初めて5部の情報セキュリティに関する認証審査を受けましたが、プロジェクトに対する情報セキュリティの考え方、考慮すべき範囲など、自社だけで判断が困難な点に苦労しました。

― 認証機関にBSIを選んでいただいた理由、また審査の感想
BIM最新国の英国で世界的な認証機関でもあり、また日本語に対応した審査員や講習なども多くあるため選定いたしました。
審査の感想としましては、今後の運用に活用し得るご指摘をいただき、安定した運用に向けた改善の契機として運用ルールに採用し改善につなげることができ感謝しております

― 構築・認証で良かった点
ISO 19650の導入により、BIMを活用した業務プロセスの構築指針、指標などのルールが明文化され、ルールに則って業務の運用を推進できています。
今後もさらに知見を蓄積し、BIMを活用したお客様業務のDX支援に貢献してまいります。


■トランスコスモス株式会社について
トランスコスモスは1966年の創業以来、優れた「人」と最新の「技術力」を融合し、より価値の高いサービスを提供することで、お客様企業の競争力強化に努めて参りました。
現在では、お客様企業のビジネスプロセスをコスト最適化と売上拡大の両面から支援するサービスを、アジアを中心に世界30の国と地域・173の拠点で、オペレーショナル・エクセレンスを追求し、提供しています。また、世界規模でのEC市場の拡大にあわせ、お客様企業の優良な商品・サービスを世界48の国と地域の消費者にお届けするグローバルECワンストップサービスを提供しています。
トランスコスモスは事業環境の変化に対応し、デジタル技術の活用でお客様企業の変革を支援する「Global Digital Transformation Partner」を目指しています。
URL: https://www.trans-cosmos.co.jp/


■BSI(英国規格協会)とBSIグループジャパン株式会社について
BSI(British Standards Institution:英国規格協会)は、1901年の設立以来、世界初の国家規格協会として、また、ISOの設立メンバーとして活動する規格策定のプロフェッショナルです。現在、193カ国で84,000組織以上のお客様の活動に貢献しています。BSIグループジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人です。マネジメントシステム、情報セキュリティサービス、医療機器の認証サービス、製品試験・製品認証サービスおよびトレーニングコースの提供をメインとし、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供しています。
URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

現代自と起亜、2024年販売は1%減 25年は2%

ビジネス

日本製鉄が会見へ、米政権のUSスチール買収阻止で 

ビジネス

日鉄とUSスチール、買収巡り米同業が投資家に疑念拡

ビジネス

日本製鉄株が軟調、バイデン米大統領のUSスチール買
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...ミサイル直撃で建物が吹き飛ぶ瞬間映像
  • 2
    空腹も運転免許も恋愛も別々...結合双生児の姉妹が公開した「一般的ではない体の構造」動画が話題
  • 3
    ウクライナ水上ドローンが「史上初」の攻撃成功...海上から発射のミサイルがロシア軍ヘリを撃墜(映像)
  • 4
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡…
  • 5
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 6
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 7
    「妄想がすごい!」 米セレブ、「テイラー・スウィフ…
  • 8
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 9
    肥満度は「高め」の方が、癌も少なく長生きできる? …
  • 10
    気候変動と生態系の危機が、さらなる環境破壊を招く.…
  • 1
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も助けず携帯で撮影した」事件がえぐり出すNYの恥部
  • 2
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 3
    JO1やINIが所属するLAPONEの崔社長「日本の音楽の強みは『個性』。そこを僕らも大切にしたい」
  • 4
    カヤックの下にうごめく「謎の影」...釣り人を恐怖に…
  • 5
    イースター島で見つかった1億6500万年前の「タイムカ…
  • 6
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 7
    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…
  • 8
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 9
    「これが育児のリアル」疲労困憊の新米ママが見せた…
  • 10
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 8
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中