ネットフリックスのSFドラマ『ブラック・ミラー』に、「ずっと側にいて」というエピソードがある。ヒロインが亡き恋人をチャットボットとしてよみがえらせる物語だ。
SNSの投稿を基に作成された男の複製は、データを学習させるほどリアルになる。複製はやがて人工の肉体を得てヒロインと暮らすが、どんなに学習しても所詮はAI。プログラムに基づき命令に従うことしかできない。
ビデオのジョン・レノンには、反論することも拒否することもアイデアを提供することもできない。登場し、うわべだけのお墨付きを与えて消える小道具なのだ。