もっとも、こうした国はまだ少ない。アメリカの場合、性別の変更手続きは州によって異なるが、今でも医学的証拠の提出が必要だ。連邦政府はパスポートなどの公的文書に第3の性の選択肢を用意していない。
カリフォルニア州では今年1月、州の公的な証明書類に第3の性の選択肢を追加するための法案を民主党議員が提出した。支持者によれば、この法案が成立すればアメリカの州で初の事例となる。
ストーンウォールのストーンはこう強調する。「公的文書で自分の性別を証明できれば、日常生活でもとても便利だ」
ニューズウィーク日本版編集部
[2017年4月25日号掲載]