ニュース速報
ワールド

中国、太平洋島しょ国への影響力再拡大 米に代わり援助額2位に

2024年11月21日(木)01時25分

ローウィー研究所が20日公表した年次の「太平洋援助マップ」によると、2022年に中国からの太平洋島しょ国への二国間開発援助額は前年比6%増の2億5600万ドルとなり、米国に代わって第2位の座を回復した。16日撮影(2024年 ロイター/Leah Millis)

[シドニー 20日 ロイター] - ローウィー研究所が20日公表した年次の「太平洋援助マップ」によると、2022年に中国からの太平洋島しょ国への二国間開発援助額は前年比6%増の2億5600万ドルとなり、米国に代わって第2位の座を回復した。最大の援助国のオーストラリアに次ぐ位置で、影響力を高めている。

太平洋島しょ国への全体の開発資金額は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への支援が縮小したことを受け、22年に前年比18%減となり、減少率は過去最大だった。一方、中国はコロナ禍を経て22年に事業を大幅に拡大した。

報告書は「中国はコロナ禍の停滞から抜け出し、より競争力のある、政治的に狙いを定めた援助モデルを打ち出した。中国は政府予算の直接移転などを活用している」と指摘した。

報告書によると、08年から16年にかけて中国は太平洋地域の二国間債務の89%、二国間インフラ事業の3分の1を占めていた。16年末までに中国の銀行は11億ドル以上を貸し付けた。この援助はいわゆる「債務のわな」と呼ばれて懸念を呼び、中国の外交的圧力を受けやすくなるリスクがあるとの不安を高めた。中国は22年にこうした懸念を背景に戦略を転換したとみられ、無償援助を増やした。

米国、ニュージーランド、日本の22年の開発援助額は、いずれもコロナ禍前の水準を下回った。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン軍艦がスリランカ沖で沈没、米潜水艦が攻撃 乗

ビジネス

フィッチ、インドネシア見通し「ネガティブ」に下げ 

ワールド

中国政協開幕、軍トップ張氏ら政治局員2人が姿見せず

ビジネス

スイス中銀、為替介入意欲が高まる=副総裁
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 10
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中