イスラエルGDP、第3四半期は3.8%増に回復 予想上回る
イスラエル統計局が11月17日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)の第1次推定値は前期比年率3.8%増となり、ロイター調査による予想の2.9%増を上回った。2月5日、テルアビブのショッピングモールで撮影(2024年 ロイター/Susana Vera)
Steven Scheer
[エルサレム 17日 ロイター] - イスラエル統計局が17日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)の第1次推定値は前期比年率3.8%増となり、ロイター調査による予想の2.9%増を上回った。
昨年10月にパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとの戦闘が開始して以来低迷していたが、一定の回復が見られた。また、金利が近く引き下げられるとの見方がさらに後退した。
1人当たりのGDPは2.6%増、第2・四半期のGDP伸び率は年率0.3%だった。
成長全体を押し上げたのは個人消費の8.6%増、住宅など固定資産投資の21.8%増、輸出の1.7%増で、政府支出の10.8%減を相殺した。その結果、ビジネス部門は5.4%増加した。
15日に発表された9月のインフレ率は3.5%と横ばいだったが、政府の年間目標である1─3%を上回っている。
政府当局者らは、世界的にインフレがおおむね緩和している中、イスラエルのインフレが急加速した原因を主に戦争関連の供給問題と指摘している。