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シェブロン豪LNG施設、スト再開も 労使交渉が暗礁に

約2週間前に政府機関の仲裁でストが終結した米シェブロンの豪州の液化天然ガス(LNG)施設2カ所で、労使交渉が再び暗礁に乗り上げている。西オーストラリア州ピルバラのLNG施設。提供写真(2023年 ロイター)
Lewis Jackson
[シドニー 5日 ロイター] - 約2週間前に政府機関の仲裁でストが終結した米シェブロンの豪州の液化天然ガス(LNG)施設2カ所で、労使交渉が再び暗礁に乗り上げている。
労使は仲裁機関の勧告を受け入れ、法的拘束力のある労働協約にまとめる作業を進めていたが、労組は5日、経営側が仲裁機関に対する約束を「ほごにした」と主張。5日夜と6日午後に会合を開き、この問題を協議する意向を示した。
労組の代表はスト再開の意向を経営側に通知することを組合員に提案すると発言。提案は受け入れられるだろうと述べた。ストを実施する場合は7日前の通告が必要になる。
労組の代表によると、労働協約の草案作成で進展はあったものの、研修時の食事代や出張費の問題を巡って意見の相違が残っている。
シェブロンの広報担当は、経営側は仲裁機関の勧告を受け入れており「勧告に基づいた草案の作成作業を終えるため、全ての関係者と引き続き協力する」と述べた。
労使の合意が成立しない場合、仲裁機関が再び対応に乗り出す可能性がある。
2施設は「ゴーゴン」と「ウィートストーン」で合わせて世界のLNG供給量の約7%を占める。