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北朝鮮への越境米兵が帰国、処遇は後日対処

米国防当局者は28日、7月に韓国から南北軍事境界線を越えて北朝鮮に入ったトラビス・キング米軍兵士を乗せた航空機が同日、米テキサス州の米軍基地に着陸したと明らかにした。板門店で7月撮影(2023年 ロイター)
Phil Stewart Idrees Ali
[ワシントン 28日 ロイター] - 米国防当局者は28日、7月に韓国から南北軍事境界線を越えて北朝鮮に入ったトラビス・キング米軍兵士を乗せた航空機が同日、米テキサス州の米軍基地に着陸したと明らかにした。
当局者によると、キング氏を乗せた米軍機はテキサス州のサンアントニオ・フォートサム・ヒューストン基地に0530GMTごろに着陸した。
政府はキング氏の健康状態を確認し、その後家族と再会できるよう社会復帰のプロセスに入るとしている。同氏が米軍の懲戒処分を受けるかどうかは現時点で不明。米軍は今回のケースを慎重に扱っており、キング氏を脱走兵とは呼んでいない。
その後、国防総省のブライス・ドゥビー報道官は、キング氏が同基地の医療センターに入ったことを確認。現時点ではキング氏の健康とプライバシーの確保に重点を置いており、処遇などについては後日、対処すると述べた。
キング氏は23歳。7月18日に韓国側から南北軍事境界線を越えて北朝鮮に入った後、北朝鮮で拘束されていたが、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は27日、同氏の国外追放を当局が決定したと報道。米当局者によると、スウェーデン政府が北朝鮮でキング氏の身柄を引き受け、国境を越えて中国に連れて行き、米国に引き渡した。