ニュース速報

ワールド

北朝鮮、米弾道ミサイル原潜の展開計画を非難 偵察機撃墜も警告

2023年07月10日(月)11時29分

 7月10日、北朝鮮は米国が朝鮮半島近海に原子力弾道ミサイル潜水艦を導入したとし、核紛争が現実に近づく状況を作り出すと非難した。写真は北朝鮮の国旗。板門店近くで2022年7月代表撮影(2023年 ロイター)

[ソウル 10日 ロイター] - 北朝鮮は10日、弾道ミサイルを積んだ原子力潜水艦を米国が朝鮮半島近海に展開させる動きは核紛争が現実に近づく状況を生み出すと非難した。

米偵察機が最近、北朝鮮東岸付近の領空に侵入したとも主張した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が国防省報道官の声明を伝えたもので、「米空軍の戦略偵察機が東海(日本海)上空で撃墜されるという衝撃的な事案が起きない保証はない」と述べた。

KCNAは、朝鮮半島に戦略核の装備を展開する米国の動きは北朝鮮と地域の国々に対する露骨な核の脅しであり、平和に対する重大な脅威だと非難した。

「誰も望まない過激な状況が朝鮮半島で生じるかどうかは米国の今後の行動次第だ。突発的な事態が起これば、米国はその全責任を負うことになる」とした。

在韓米軍は現時点でコメント要請に応じていない。

米韓両軍は今年、米空母や重爆撃機が参加する合同訓練を実施している。

また、米国は6月、巡航ミサイル搭載可能な原潜を韓国釜山港に入港させた。

米韓首脳は4月、米海軍が核兵器を積んだ弾道ミサイルを搭載できる原潜を1980年代以来初めて韓国に派遣することで合意したが、時期は明らかにしていない。

韓国の尹錫悦大統領は10日に報じられたAP通信へのコメントで、「北朝鮮の核兵器開発を抑止しようとする国際社会の決意は北朝鮮の核兵器開発の願望よりも強い」と示す時だと述べた。

尹氏は今週、リトアニアで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席し、北朝鮮の核開発の脅威についてNATO加盟国との協力強化を求める見通し。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナに供与の長距離兵器、使用制限解除「調整中

ワールド

羽田行きデルタ航空機、米南部空港で小型機と接触 け

ビジネス

米当局、クシュタールのセブン&アイ買収巡り調査の意

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、FRB利下げ幅にはなお議論
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    クルスク州「重要な補給路」がHIMARASのターゲットに...ロシアの浮橋が「跡形もなく」破壊される瞬間
  • 2
    非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙所不足が招く「マナー違反」
  • 3
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 4
    運河に浮かぶのは「人間の手」? 通報を受けた警官…
  • 5
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 6
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンシ…
  • 7
    【クイズ】世界で最も競技人口が多いスポーツは?
  • 8
    トランプの勝利確率は6割超、世論調査では見えない「…
  • 9
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 10
    川底から発見された「エイリアンの頭」の謎...ネット…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 6
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 7
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 8
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 9
    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…
  • 10
    世界最低レベルの出生率に悩む韓国...フィリピンから…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中