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ベトナム第2四半期GDP、前年比4.14%増に加速 輸出は減少

ベトナム統計総局が6月29日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比4.14%増に加速した。ハノイのレストランで2020年4月撮影(2023年 ロイター)
[ハノイ 29日 ロイター] - ベトナム統計総局が29日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比4.14%増に加速した。輸出は落ち込んだが、サービス部門が好調だった。
第1・四半期のGDPは3.32%増から3.28%増に下方修正された。
外需が鈍化する中、ベトナム中央銀行は今年4回の利下げを実施。付加価値税の減税も行われた。
第2・四半期のGDPの内訳は、サービス部門が前年同期比6.11%増、農業部門が3.25%増、製造・建設部門が2.50%増。
統計総局は「国内消費と観光を促進する政府の政策がサービス部門成長に寄与した」と述べた。
第2・四半期の輸出は世界的な需要低迷を背景に前年同期比14.2%減少した。輸入は22.3%減。
アナリストは輸入の急減について、企業が原材料や設備の調達を減らしており、鉱工業生産が今後減速する可能性があると分析している。ベトナムはエレクトロニクス、衣料、繊維、履物、木製品などの主要輸出国。
1-6月の鉱工業生産は前年同期比1.2%減、財・サービスの小売売上高は前年同期比10.9%増、消費者物価の平均上昇率は3.29%。
政府の今年のGDP目標は6.5%増。昨年の実績は8.02%増だった。