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米国務長官の訪中は「物乞い旅行」、北朝鮮が批判

6月21日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、ブリンケン米国務長官(左から2人目)が最近終えた中国訪問について、対中圧力政策の失敗と指摘し、緊張緩和のための「物乞い旅行」だと批判する論評を配信した。北京で19日代表撮影(2023年 ロイター)
[ソウル 21日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は21日、ブリンケン米国務長官が最近終えた中国訪問について、対中圧力政策の失敗と指摘し、緊張緩和のための「物乞い旅行」だと批判する論評を配信した。
ブリンケン氏は19日、中国の習近平国家主席との会談後、北朝鮮にミサイル発射をやめるよう促すことを中国に求めたと述べた。
KCNAによると、論評は国際問題アナリストと称するジョン・ヨンハク氏によるもので「中国を圧迫・抑制しようとする試みは、米国経済に致命的な打撃を与えるブーメランになりかねない」と指摘。米国は、日米豪印4カ国による連携の枠組み「クアッド」や、米英豪3カ国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」といった「反中複合体」で地域の緊張を激化させている責任があるとしている。
その上で「最初に挑発しておいてから、いわゆる『意見相違の責任ある管理』を持ち出すのは、米国特有の二枚舌と不遜の極みだ」と評した。