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バイデン米大統領、下院議長と1日に債務上限問題協議

1月29日、マッカーシー米下院議長(共和党)は、バイデン大統領と2月1日に会談し、政府支出を抑制しながら連邦債務上限を引き上げる方策について話し合うと明らかにした。米首都ワシントンで2019年撮影(2023年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン/ウィルミントン(米デラウェア州) 29日 ロイター] - バイデン米大統領は2月1日にマッカーシー下院議長(共和党)と連邦債務上限を巡る問題について協議する。ホワイトハウスと下院議長の双方が29日、明らかにした。
議会共和党の強硬派は、民主党が将来的な歳出削減に合意することが債務上限の引き上げ・停止に同意する条件との立場で、デフォルト(債務不履行)による景気リスクを理由に債務上限引き上げに交渉の余地はないとするホワイトハウスと議論が平行線をたどっている。
ホワイトハウスの報道官は匿名を条件に、マッカーシー氏との協議でバイデン氏が「米上下両院の歴代指導者がそうしてきたように、国家のデフォルト阻止という憲法上の義務を果たすつもりか問う」考えだと述べた。「勤労者世帯への支出削減という不人気な施策を強行するために全ての米国人の経済的安定を人質に取ることはできない」と強調するとした。
マッカーシー氏はCBSの番組で、共和党は米国のデフォルト(債務不履行)を容認しないとし、社会保障やメディケア(高齢者向け公的医療保険)の削減は債務上限交渉の「対象外」になるだろうと指摘。その上で、共和党はこれらのプログラムを「強化」したいと考えていると語った。
ホワイトハウスのベイツ報道官は共和党が「強化」とするのは給付金削減の遠回しな表現で、メディケアや社会保障の民営化などの政策にが想定されると反発した。
マッカーシー氏は「大統領が(削減の)議論はしたくないと言ったのは知っている」としながら、「私は債務上限を引き上げるとともに拡大する支出を抑制できる合理的で責任ある方法を見つけたい」と述べた。「民主党が上限をただ引き上げるべきだと主張しているのは非常に無責任」と批判した。