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独首相、習氏の核使用反対表明で訪中の「意義果たした」
11月5日、ドイツのショルツ首相は、前日の訪中について、習近平国家主席とウクライナでの核兵器使用に共同で反対する声明を出せたことが訪問の十分な理由になったとの認識を示した。ベルリンで2020年9月撮影(2022年 ロイター/Joachim Herrmann)
[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は5日、前日の訪中について、習近平国家主席とウクライナでの核兵器使用に共同で反対する声明を出せたことが訪問の十分な理由になったとの認識を示した。
ショルツ氏はドイツ企業の首脳らとともに、主要7カ国(G7)首脳としては新型コロナウイルス流行後初の訪中を果たしたが、国内で強い批判の声が上がった。
習氏は両首脳がウクライナ情勢を巡り「核兵器の使用や脅しに共同で反対する」考えに同調したが、ロシアの侵攻を批判したり、ウクライナからの撤退を求めたりすることはしなかった。
ショルツ氏は、与党・社会民主党のイベントで「この宣言だけで訪中が十分意義あるものになった」と指摘。
中国経済への過度な依存を継続しているとの批判については、中国をはじめとする貿易相手国の多様化という明確な計画があり、それを実行していると強調。
「われわれは中国との経済交流を続けていく。しかし、10年後あるいは30年後になるかは分からないが、困難な状況に陥ったときに対処できるような体制を整えておくことも確かだ」と語った。