ニュース速報

ワールド

中国、的を絞った経済政策支援を強化=国営メディア

2022年08月20日(土)00時38分

中国の国営メディアは19日、国務院(内閣に相当)の当局者が財政・金融政策による経済支援を的を絞って強化する方針を示したと報じた。一段の金融緩和策が打ち出される見通しが強まった。(2022年 ロイター/Thomas Peter)

[北京 19日 ロイター] - 中国の国営メディアは19日、国務院(内閣に相当)の当局者が財政・金融政策による経済支援を的を絞って強化する方針を示したと報じた。一段の金融緩和策が打ち出される見通しが強まった。

中国の主要経済指標は、7月に予想に反して減速したことを示した。新型コロナウイルス感染再拡大や世界経済の減速などの逆風に対処するため、政策立案者が措置を強化するよう圧力を高めている。

国務院は、李克強首相が議長を務める定例会議後に「現在、経済は発展に向けて回復を続けているが、まだ小さな変動がある」とした上で、「実体経済を支えるために的を絞った財政・金融政策を強化し、経済回復の基盤をさらに確固たるものとし、経済運営を合理的な範囲に維持することが必要だ」と表明した。

複数の政策関係者やアナリストはロイターに対し、中国人民銀行(中央銀行)はインフレ高進と資本逃避への懸念を背景にできることの余地は限られているものの、さらなる金融緩和策を進めることになると指摘した。

ロイターの調査によると、中国は22日に基準貸出金利を引き下げると広く予想されている。

国務院は、中国が市場に基づいた政策金利の態勢を改善し、有効な信用需要の回復を支援すると言及。さらに当局が企業の融資コストと消費者の信用コストを引き下げると訴えた。

中国は国内消費促進に向けた措置の一環として、新エネルギー車(NEV)の購入時の免除措置を2023年末まで延長することも表明した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB、金利維持し一段の情報待つ必要 不確実性踏ま

ワールド

米国務長官と中東担当特使が訪欧、17日に米仏外相会

ビジネス

米3月小売売上高1.4%増、約2年ぶり大幅増 関税

ワールド

19日の米・イラン核協議、開催地がローマに変更 イ
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気ではない」
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「話者の多い言語」は?
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 9
    あまりの近さにネット唖然...ハイイログマを「超至近…
  • 10
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 5
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 7
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 10
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中