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インドネシア、パーム油輸出税を8月末まで撤廃 在庫削減へ輸出支援

インドネシア財務省当局者は16日、全てのパーム油製品について、輸出税を8月31日まで撤廃したと明らかにした。写真はパームヤシ果実。2012年11月インドネシア・ランガット県で撮影(2022年 ロイター/Roni Bintang)
[ジャカルタ/ヌサドゥア 16日 ロイター] - インドネシア財務省当局者は16日、全てのパーム油製品について、輸出税を8月31日まで撤廃したと明らかにした。この措置が歳入に悪影響を及ぼすことはないと説明した。
世界最大のパーム油輸出国であるインドネシアの措置は、パーム油価格をさらに押し下げる可能性がある。パーム油は4月下旬以降約50%下落し、1年以上ぶりの安値になった。
インドネシアは5月23日まで3週間にわたりパーム油の輸出を禁止した。この結果、国内の在庫が積み上がった。政府は在庫問題への対応で輸出枠の拡大に踏み切っている。
財務省の財政政策当局の幹部は、時限的な税撤廃は一段の輸出支援策だと説明した。
ムルヤニ財務相は、パーム油の輸出税は9月1日からの累進課税が導入されると述べた。