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米、ロシア産石油の価格上限設定案を同盟国と協議=イエレン長官

6月20日、イエレン米財務長官(写真)は、ロシアのエネルギー収入をさらに制限するため、同国産石油に価格上限を設ける案について同盟国と協議していると明らかにした。写真は8日、ワシントンで撮影(2022年 ロイター/Jonathan Ernst)
[トロント 20日 ロイター] - イエレン米財務長官は20日、ロシアのエネルギー収入をさらに制限するため、同国産石油に価格上限を設ける案について同盟国と協議していると明らかにした。
カナダ・トロントで記者団に対し「欧州や米国、英国などが最近提案したエネルギー制限を強化し、ロシア産石油の価格を押し下げプーチン(ロシア大統領)の収入を圧迫するとともに、世界市場への石油供給拡大につながる価格上限設定などについて話し合っている」と語った。
米国、カナダ、英国などはロシア産石油の輸入を禁止しているが、欧州連合(EU)はまだ依存度が高い。
イエレン氏は、バイデン大統領が来週開催される主要7カ国(G7)首脳会議で石油価格に上限を設定する計画について、コンセンサスを得ることを目指す意向かと聞かれ「われわれはパートナーとともに非常に積極的に取り組んでいる」と応じた。
共同会見したカナダのフリーランド財務相は、ロシアのエネルギー収入制限は非常に良い案とした上で、欧州にとっては難しいと指摘。「欧州諸国と協議し、彼らが意思決定の中心であることを認識するのが前に進む道だ」とし、ウクライナが決定に関与する必要があると述べた。