ニュース速報

ワールド

北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射、政府が厳重抗議 落下地点は分析中

2021年10月19日(火)13時13分

岸田文雄首相は19日、記者団に対し、北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射したと述べ、先日に続いて連続で発射していることを「大変遺憾に思う」と語った。写真は2014年10月、スイスのジュネーブで撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse)

[東京 19日 ロイター] - 北朝鮮から19日午前、弾道ミサイルの可能性がある飛翔体が発射されたことについて、岸田文雄首相は訪問先の福島市で「北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射した」と述べた上で、先日に続いて連続で発射していることを「大変遺憾に思う」と語った。磯崎仁彦官房副長官は午前の会見で、北朝鮮に厳重に抗議したことを明らかにした。

19日朝、ミサイル発射の情報を受け、岸田首相は、1)情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速で的確な情報提供を行うこと、2)航空機、船舶などの安全確認を徹底すること、3)不測の事態に備え、万全の態勢をとること──の3点を指示。政府は官邸対策室に各省庁の担当者らをメンバーとする緊急参集チームを招集し、情報の収集や分析にあたった。

北朝鮮の意図について岸田首相は「予断を控えたい」とした上で、引き続き事態の把握・情報収集に努めていかなければならないと述べた。

磯崎官房副長官は会見で、ミサイルの発射は午前10時15分と16分だったとし、わが国と地域の平和と安全を脅かすもので、厳重に抗議し、強く非難すると語った。

磯崎副長官はまた、現時点でミサイル発射による被害の情報はないとし、ミサイルの落下地点などについては現在分析中だとした。

岸信夫防衛相は、関連する国連決議違反で極めて遺憾だとした上で、「頻繁なミサイル発射の目的がミサイル技術向上にあることは明らかだ」と指摘、国際社会全体にとっての深刻な課題だとの認識を示した。

共同通信は、日米両政府が北朝鮮担当高官による電話協議を実施したと伝えた。また、岸田首相が国家安全保障会議(NSC)を実施する方向で調整している、としている。首相は東北での遊説を取りやめ、東京に戻る。

韓国軍は19日、北朝鮮が弾道ミサイルを東方沖に向けて発射したと発表している。[nL4N2RF0FU]

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社

ワールド

インド・カシミール地方の警察署で爆発、9人死亡・2

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 8
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中