ニュース速報

ワールド

英首相、燃料問題でクリスマスに向け供給網整備強調

2021年09月29日(水)07時40分

英国の主要都市に燃料のパニック買いが広がって品不足が発生している問題で、ジョンソン首相は28日、クリスマスに向けて政府が供給網を確立する取り組みを続けていると強調した。写真はワシントンで21日撮影(2021年 ロイター/Joshua Roberts)

[ロンドン 28日 ロイター] - 英国の主要都市に燃料のパニック買いが広がって品不足が発生している問題で、ジョンソン首相は28日、クリスマスに向けて政府が供給網を確立する取り組みを続けていると強調した。

多くの地域ではなお、数百カ所もの給油所が閉まったまま。ドライバーは営業しているスタンドを見つけるのに何時間もかかったり、消費者が灯油を買うために長蛇の列ができていたりしている。

ただジョンソン氏は「状況改善が見え始めている。われわれは業界から、給油所に普段通りの供給が戻りつつあると聞かされており、私は関係者全員に正常な形でビジネス活動をするよう促していく」と語った。

燃料の品薄は、トラック運転手不足により製油所からスタンドまでの輸送が滞ったことが発端。病院や社会福祉などの活動を止めないように、医師や看護師、その他社会インフラ維持のために働いている人々の車に優先的にガソリンを供給するべきだとの声も高まっている。

これについてジョンソン氏は、全体の状況が落ち着いて正常になれば、そうした人々の環境も良くなるとだけ述べた。

また同氏は、スタンドだけでなく供給網の全ての部分に製品を行き渡らせるという意味で、クリスマスまでとその後を乗り切るために必要なあらゆる備えを確保していきたいとの考えを示した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

インドネシア中銀、予想外の0.25%利上げ 通貨下

ワールド

再送-イスラエル、近くラファに侵攻 国内メディアが

ビジネス

ECB、追加利下げするとは限らず=独連銀総裁

ビジネス

焦点:企業決算、日本株高再開の起爆剤か 割高感に厳
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 6

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 9

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 10

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中