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欧州委、南アからのワクチン輸入は一時的措置と釈明
8月19日、欧州連合(EU)欧州委員会は、物議を醸している南アフリカからの新型コロナウイルスワクチン輸入について、ワクチンの瓶詰め作業のため一時的に南アフリカの工場を使用する合意を同国政府と締結したと説明した。2020年10月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は19日、物議を醸している南アフリカからの新型コロナウイルスワクチン輸入について、ワクチンの瓶詰め作業のため一時的に南アフリカの工場を使用する合意を同国政府と締結したと説明した。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は16日、南アフリカがEUにジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナワクチンを輸出していると報道。同紙はJ&Jと南アフリカ政府の秘密契約のために、同国がワクチンの輸出を規制したくてもできないと指摘していた。
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は18日、アフリカではワクチンの調達に支障が出ているにもかかわらず、接種が進んでいるEUが南アフリカからJ&J製ワクチンを輸入することに衝撃を受けたと述べた。
19日、欧州委報道官は、J&Jの米国工場で問題が発生したため、南アフリカのワクチン充填工場を使用することで同国政府と暫定合意したと説明した。
同合意によると、南アの製薬会社アスペン・ファーマケアが、欧州など国外で製造されたワクチンを充填し、完成品を国内およびEUに配布することになる。