ニュース速報

ワールド

フィリピン中銀、政策金利を2%に据え置き 景気支援に注力

2021年05月12日(水)19時35分

[マニラ 12日 ロイター] - フィリピン中央銀行は12日、政策金利の翌日物リバースレポ金利を予想通り過去最低の2.0%に据え置いた。回復の兆しが見えつつある景気の下支えに注力する姿勢を示した。

据え置きは4会合連続。ロイターが調査したエコノミスト13人全員が現状維持を予想していた。

中銀は翌日物預金金利と翌日物貸出金利も、それぞれ1.5%と2.5%に据え置いた。

ジョクノ中銀総裁は記者会見で「インフレ見通しと経済成長の下振れリスクを踏まえると、金融政策は現状を維持することが妥当だ」と述べた。

インフレ見通しのリスクはおおむね均衡しており、今年と来年は平均して2─4%の目標の範囲内に収まるとの見方を示した。

中銀は今年のインフレ率予想を従来の4.2%から3.9%へ引き下げる一方で、2022年は2.8%から3.0%へ引き上げた。

ジョクノ氏は「内需を継続して支えることが引き続き金融政策の優先事項となる」と述べ、当面は政策変更がないことを示唆した。

豚肉の供給不足を主な要因にインフレ率は高水準となっているが、一部エコノミストは年内は政策金利が据え置かれると予想。一方で追加利下げの可能性を排除していないエコノミストもいる。

キャピタル・エコノミクスのアジアエコノミスト、アレックス・ホルムズ氏は「インフレ率が年内に低下し始めれば、年後半に利下げが実施される可能性がある」と述べた。

フィリピンでは3月から新型コロナウイルス感染が再び急増し、厳格な移動制限が導入された。中銀は新型コロナが「需要に大きな下振れリスクをもたらす」と指摘した。

ワクチン接種がなかなか進まないことも景気低迷が長期化するリスク。リザル・コマーシャル・バンキングのエコノミスト、マイケル・リカフォート氏は、追加景気対策の財源が限られる中、経済は依然、支援措置を必要としていると指摘した。

ドゥテルテ大統領は12日、新型コロナ対策の財源確保に向け、全省庁に予算で削ることができる部分を特定するよう指示した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米下院も戦争権限制限案を否決、トランプ氏の対イラン

ワールド

イランの次はキューバ、「時間の問題」とトランプ氏

ワールド

米国務省、中東邦人退避のチャーター便手配 当初対応

ワールド

米国はイランでの戦いを始めたばかり=ヘグセス国防長
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    「え、履いてない?」モルディブ行きの飛行機で撮影された、パイロットの「まさかの姿」にSNS爆笑
  • 3
    「ハリポタ俳優で終わりたくない」...ハリー・メリングが新作『ピリオン』で見せた「別人級」の変身
  • 4
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 5
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 6
    対イラン攻撃に巻き込まれ、湾岸諸国が存立危機
  • 7
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「旅客数が多い空港」ランキン…
  • 9
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 10
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 9
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中